小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

愛犬の一周忌を前にして:

愛犬の一周忌を前にして:

去年の今頃は、空梅雨で、溜め池に水が不足していたのに、今年は何と雨が多いことか?別に、命日を気にするガラでもないが、愛犬が亡くなった頃をふと、想い起こす。この一年間、ペット・ロスにも幸い見舞われず、何とか、無事に、過ごせて来れました。今は、気持ちよさそうに、ぐっすり眠っているラミネート・フィルムに保護された写真が、八重桜の樹の下の盛り土の上に置かれています。亡くなってからすぐに、取り外された一寸古びた赤い首輪が、本棚の棚の上に、ポツンと置かれています。その横には、粘土に、前脚をスタンプのように、押し当てて作られた足形の記念の盾と子犬の頃の懐かしい写真が、立てられています。女性陣の反対もあって、避妊手術は行わず、乳癌や子宮癌のリスクも、「なるがままに任せる」という家族一致の基本方針の下、よく、18歳4ヶ月もの長い寿命を全うしたものです。人間の年齢ならば、92才にも相当しましょうか?両親の介護もさることながら、まさか、愛犬を介護、看取るとは、想像もしていなかったものです。眼も見えなくなり、足腰も立たなくなり、お水も最後には、飲めなくなり、スポイトで、与えようと思っていた矢先に、突然、痙攣を起こして、1時間半後に、さようならも言わずに、逝ってしまいました。亡くなる前日に、膝の上におむつのまま、抱き抱えて、玄関先で、外の風を感じながら、体をさすってあげたら、少し、鼻をクンクンさせて、気持ちよさそうに、薄眼をあけて嬉しそうに反応していましたが、その時の毛並みの感覚を今でも忘れることが出来ません。君だけが、私の口笛に、真っ直ぐにピンと立った小さな耳をピクピクとアンテナのように、振りながら、近づいてきたんだネ。意地悪をするかのように、無視して、反対側から、口笛を吹いても、君は、再びやってきたものです。初めから、口笛に反応してやってきた犬を貰おうと、そう決めていたので、君を貰ってきたんだよ!君は、自分の力で、殺処分を免れたのだね。いつまでも忘れないよ、家族として過ごした日々を、、、、、、、これからも、、、、、ずっとね。ビデオの中の君は、広い野原を耳を後ろになびかせて、颯爽と嬉しそうに、いつまでも疾駆しています。隙を見ては、鼻先で、網戸を器用に開けて、さっと、部屋に入ろうとして、みんなに怒られていたことも又、想い出されます。きっと、君は、外で1人で暮らしていたから、家族と一緒にいたかったのだろうね。あんなに、君が駆け回った近くのりんごの果樹園も、今や、シカ対策の電気防御策が出来てしまい、自由に、通れなくなってしまいました。一緒に通いとおした河沿いの散歩道も、もう、私は、散歩しなくなりました。又、いつか、一緒に散歩しようね!そんな日が来るといいね!君もきっとそう思っているだろうか?盛り土の上の写真は、そんな私の思いを、知ってか知らずか、気持ちよさそうに、寝入っています。ベランダのデッキの上で、風に吹かれて、桜の樹の木陰で、気持ちよさそうに、君は、いつも午睡を愉しんでいたことを想い起こします。好きなだけ、ゆっくりと、お休みなさい、私も同じ場所で、君を偲んでみます。