小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

世界ラン展2013を行く:

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世界ラン展2013を行く:

 

ここ、何年か、仕事の延長線上から、世界ラン展を見る機会に、幸運にも恵まれ、美しい作品を愉しむことが出来るようになった。世界的な景気の後退により、ランの栽培農家、その花の販売にも、随分と、大きな影響が出ているように思えてならない。それは、言い換えれば、栽培業者の減少やら、アジア各国での海外栽培農家の増加と云う形で、確かに、ここ数年は、出展者数の減少とともに、見られる現象のように思われてならない。今年は、ランの花を栽培、作ると云うよりは、むしろ、それを使った活け花やフラワー・アート、デザインや、それらの周辺分野にまで、シフトしつつあるようで、謂わば、日本の社会構造の変化と同じで、国内でのものづくりから、一歩進化(?)した形での加工や付加価値商品作りの分野や市場へと重点が移行しているように思える。ランの花を愛でる「花心」も、「栽培する心」に通じるところがあるのであろうが、しかし、芸術にまで、昇華してしまった「華道」やアートとしての「フラワー・アレンジメント」になると、もはや、アマチュアの土臭い臭いのする栽培家の思いとは、全く別の質に転化してきているようにも思える。アマチュアの心とプロの心との間で、微妙なバランスである。果ては、イベントで、故藤本敏夫加藤登紀子夫妻の次女で、シンガー、Yaeさんによる土と共に生きる農的ライフのライブに至ると、やや、オジサンには、訳が分からなくなってしまう。假屋崎省吾にも、もう少し、前衛的な作品が展示されるかと期待したが、残念乍ら、今年は、少々、華麗な着物の柄との競演で、肩透かしを食らってしまった感が無きにしも非ずであった。花を愛でる心と栽培を愉しむ、或いは、綺麗な花を咲かせようとする心は、自分自身の中で、又、「小林秀雄の言葉」が、耳の底から、聞こえてきそうである。「美しい花がある。花の美しさというようなものはない。」、日本大賞を受賞した作品を大勢の人が、(私も含めて)写真に納めていたが、果たして、どういう気持ちで、眺めていたのであろうか?私は、全くのズブのど素人だから、大賞受賞作品を眺めても、他の花に較べて、何処が、素晴らしいのか、さっぱり、分からず、そんなものなのかなぁと呆れて見とれるばかりであった。(受賞者には、申し訳ないが、相当なご苦労があったとは、想像するが) 今月224()まで、東京ドームで開催です。花を愛でる心を蘇らせるのも、たまには、宜しいですよ!特に、仕事で忙しい人には、、、、、、。