小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

ネット旅行申し込みの違いと保険附保の陥穽:

 

ネット旅行申し込みの違いと保険附保の陥穽:

 

グアム襲撃事件で、被害に遭われた方々は、本当に、お気の毒としか、云いようがない。確かに、何分か、現場にいるのが、ずれていたら、助かっていたかも知れないのも事実であろうが、、、、、。奇しくも、今回の事件で、インターネット旅行申し込みの際に、旅行会社が扱う旅行には、大きく分けて、2つの種類があることを、新聞の記事を読んでいて、再認識された。ひとつは、顧客に代行して、業者がホテルや航空券だけを手配する「手配旅行」、もう一つは、日程や行き先、食事など、旅行全体を業者が決めて募集するものの「企画旅行」(所謂、パックツアー)であると、皮肉にも、今回の被害に遭われた被害者の日本人13人のうち、7人は、この手配旅行であったと、何でも、「企画旅行」というものは、資格を有する添乗員が同行するか、現地職員が対応するかどちらにしても、不測のトラブルに備える義務があり、死亡事故では、一律2500万円を支払われるという。それにしても、飛行機とホテル以外は、自由行動の「フリープラン」を謳う「企画旅行」等は、極めて、紛らわしくて、一体、法的に、何処までが、保険で附保・担保されるであろうか?これまで、嫌と云うほど、海外出張も含めて、出張や観光旅行にも、出掛けてきたが、都度、保険を附保したり、カードの自動的な保険附保を利用してきたものの、こういう「区分」が、ある事自体、知らなかったのは、迂闊であった。どれだけの人が、知っているのであろうか?それにしても、保険約款ではないが、きっと、どこかに、小さな字で、説明書きがしたためてあるに違いない。昔、飛行機の中で、眠れないときに、保険約款の小さな文字を読んでいたら、知らぬ間に、寝てしまったことを想い出す。今や、これだけ、ネットでの航空券の申し込みや、旅行自体の申し込みが、日常化、身近になりつつある今日、何とも、不可思議な話である。だいたい、統計データにしても、実際、どの程度、ネット経由で、募集がなされ、参加者が、どのくらいの割合なのか、正確な数字が、あるのであろうか?何でもかんでも、安くて、便利であるこの社会には、随分と、色々、トレード・オフによる陥穽が潜んでいることを改めて、知らされた恰好になった。アルジェで、亡くなられた派遣海外技術者の人達も、果たして、正当な命の代価が、支払われるのであろうか?企画旅行でも、手配旅行でも、同じ死でも、そこには、厳然とした、冷徹な資本の論理、或いは、法的な保険の論理が、横たわっているのであろうか?何とも、お悔やみだけでは済まされないような気がしてならない。フリー・プランとは、そんな冷徹な論理を宿していることも、我々は、忘れがちになる。自由の裏に潜む自己責任とある種の覚悟を伴わなければ、旅行も、気儘に、出来ないようであれば、それは、多いに、問題であろう。安ければ、良いってものではないし、逆に、金さえ、払えば良いってモノではないだろう。命の価値と値段を考えさせられる。