小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

「アトリエノマド」という生き方:

「アトリエノマド」という生き方:

 

小さな地方の都市にも、まだまだ、しっかりと、新しいビジネス・モデルを農業の中で、構築しようと試みている志の高い人達がいるものである。「アトリエ」だから、元々、「工房」という意味合いであるが、農園とか農場だとまだまだ規模が大きくて、「生産する=モノつくり」という意味合いでは、小規模であっても、誠に、その志すところは、同じであり、しかも、自分の本当に作りたいモノを手作りで創作するという哲学的な概念も含まれているようである。では、「ノマド」なる言葉は、如何なるものであろうか?成る程、農業の吟遊詩人のように、全世界をまるで、遊牧民のように、修行の旅をしながら、どこでも、机にとらわれずに、自由に、修行・仕事ができるというそういう意味合いで、ノマドということなのだそうである。フランスでの野菜修行・農業研修実習も、そういう意味合いで考えれば、十分、理解出来るものがある。フランス野菜という謂わば、ニッチなマーケットと言えば、ニッチなのであろうが、考えようによっては、素晴らしいトライであり、起業であろう。フランス野菜の生産・販売、B2BやB2Cも含めて、こういう分野で、新しい形でのフランス野菜に特化して、生産・卸・販売という起業業態が出現してくることは、誠に、喜ばしい限りである。確かに、大原女ではないが、京野菜販売なども、一つのヒントになろうか?大規模なJA主導による単品大量生産方式の農業生産方式も、TTPの交渉推移如何によっては、近い将来、疑いもなく、大きな岐路に立たされることになるやも知れず、こうした取り組みの行方は、多いに、注目に値する動きではないかと思われます。確かに、「バイオダイナミック農法」なるものは、基本的には、哲学的なコンセプトとも関わりがあり、もっとも、農耕作業というそれ自体が、そもそも、フランスやドイツだけでなく、日本でも、天文学や宗教的な意味合いや哲学的な意味合いが、その起源に内包しているものでもあり、有機農法や無農薬農法とも、ある種、そのプラット・フォーム上では、共通する部分があるのかも知れません。私が、興味を引かれるところは、何も、生協の如く、化学物質を使用しないとか、有機であるとか、そうでないとかいうことではなくて、こういう「生き方」自体が、新しいビジネス・モデルというか、起業形態とでも言おうか、或いは、人生モデルとでも言った方が、良いのかも知れないが、そうしたものが、どのようにしたら、出来上がってくるのであろうかということでしょう。都会の貧困セイフティー・ネットワーク対策も必要でしょうが、もっと、日本農業を再生できるようなビジネス・モデルが、ITやネット通販という分野だけではなくて、その萌芽から成長へと支援できるような仕組みがもっと、欲しい物であると思いますが、、、、、、。すやすやと眠っているご夫婦のお子さんが、どんな風に、育つのかも楽しみですね。野菜は、美味しいし、面白いが、それ以上に、生き方、ライフ・スタイル、ここに辿り着く人生の廻り道それ自体に、日本人の何か、「新しい可能性」を感じられるものがそこにはあるのではないでしょうか。それを、しっかりと、ビジネスでも、是非、形にして貰いたいし、及ばずながら、勝手に、支援してゆくお手伝いをしたいものである。おそらく、農業学校や専門家では、こうしたライフスタイルに基づく教育は、決して教えないでしょうね!

L’Aterier NOMADE HP: FBにも「アトリエノマド」で、ありますよ。

http://www.sas.janis.or.jp/~atelier_nomade/index_japonais.html