小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

ヒート・テックとチェキに考える:

 

ヒート・テックとチェキに考える:

 

マーケティングの基本は、何でも、ニーズ・シーズ・ウォンツ、或いは、心理学的な志向の分析であるとまで、謂われてきているが、何とも、作る側による「想定された使い途」とは、どうやら、最近の商品は、消費者が、はるかに別の「想定外な使い途」を開拓し始めているようである。その昔、まだ、デジカメが、発明される以前には、見本の撮影取りには、よく、ポラロイド・カメラを使ったものである。もっとも、やたら、フィルム代が高くて、ピンぼけで、失敗すると、何か大損したような気がしてならなかった想い出がある。あのポラロイドも、いつの間にか、コダック等とともに、消え去ってしまったのは、何とも、皮肉である。もっとも、銀盤フィルムの技術が、富士フィルムの化粧品に生かされる時代だから、その変容にも、驚くべきことではないのであろうか?その名前の所以の通り、ヒート・テックだから、冬場に、着用とばかり、思っていたのに、何と、季節が真逆の夏にも、寒いほどの室内冷房から、身を守る必要上、或いは、避暑地でも、ヒート・テックが、盛んに、東南アジアの人々の間で、人気商品になりつつあると。そう言えば、東南アジアで、車に乗っていると、やたらと、寒いと感じるくらいの温度に、現地の人は、設定していて、時として、風邪を引いてしまう原因になることもあることを想い出す。40年ほど前に、働き出したときには、繊維不況だとか、もう、日本では、繊維の縫製品は、「衰退・絶滅危惧産業」だとか、謂われていたが、どっこい、商品の開発や市場開拓に、もっと、知恵を絞り出せば、何と謂うことはない、安い労働工賃の競合国や加工国に対しても、十分、競争を勝ち抜き、棲み分けることが可能であるということを物語っているようである。俄然、勇気づけられ、元気が出てきそうである。もう安いTシャツのお土産を買う代わりに、逆に、ヒート・テックをお土産に持っていってあげたら、重宝されるかも知れない。白物家電や、大手のメーカーの衰退の暗いニュースが、喧伝されているが、久しぶりに、晴れ間をみたような気がしてならない。思った以上に、「消費者の望むもの」、「欲しいもの」は、結構まだまだ、「潜在的にある」のではないかという事実を思い知らされる。まさに、「逆転の発想」である。(一寸、一時代前で、旧いか?糸川さんも鬼籍に入ってしまったが)ものつくりの側も、もっと、真剣に、季節が、真逆でも、使用できる高機能な商品開発を考えて貰いたい物である。下着も、今や、抗菌、消臭、吸熱湿、放熱湿、臭いの粒、形状記憶ブラとか、もっとも、家電では、余りに、高機能重視戦略の為に、逆に、そのパラドックスに、陥ってしまった観が無きにしも非ずであるが、3Kならぬ、4Kテレビとか、何が何やら、訳が分からなくなってきてしまった。またぞろ、急ぎ買いで、失敗したから、ここは、「周回遅れ」買いにするか、どうか、難しい所である。そう言えば、プールも、温水プール化したことで、水着が、通年売れるようになったり、健康ジムの増加で、半袖のウェアーが、通年、販売されるとか、ますます、マーケティングと仕入れには、工夫を凝らさないと、絶滅危惧種に、転化してしまうかも知れませんね。大変な時代ですが、考えようによっては、知恵と才覚があれば、面白い時代なのかも知れません。いつの時代も、、、、、。そんな風に、思えますが、現役の人は、いずれにせよ、ご苦労様です。頑張って下さい、期待しています。