小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

食文化にまつわる閑話をもう一つ:

 

食文化にまつわる閑話をもう一つ:

 

ことのついでに、もう一つだけ、何でも、ベトナム北部には、厄落としの風習とかで、犬肉食が、繁盛しているそうである。中には、家庭で飼われているペットの犬を、一般の労働者の月給程の金額になるそうであるから、盗んできては、売り飛ばす荒っぽい犯罪が、多発しているらしい。そう言えば、朝鮮半島でも、犬肉のスープは、冬場には、身体が暖まって良いとかで、古くから、未だに、今日でも、食べられていると風聞するが、、、、。

 

何とも、科学的根拠のない風習であると、一蹴は、愛犬家ならずとも、出来そうもない。その昔、米国に駐在していたときに、シカゴで、ライオンや熊、ヘラ鹿の料理を提供する野獣肉専門のレストランがあって、一度だけ、お客さんと出掛けてみたことがある。もっとも、そこでは、合法的に、仕入れた肉を提供しているという触れ込みではあったが、真偽の程は、定かではない。熊の手は、何でも、利き手の方が、蜂蜜を採る方で、美味しいとか、メニューには、高額で謳われていたような気がするが、、、、。何とも、食事の最中、ずっと、壁に掛けられた剥製の動物たちの目線が、じっと、私を恨めしそうに、見下ろしているように感じられて、筋張った肉と臭みを消す香草の臭いしか、覚えていない。ということは、勿論、味の方は、最悪であったと云うことだろう。想い起こせば、随分と、ゲテモノを色々な国で、食べたものである。野外のレストランに、鉄で出来た檻があるので、お客の観賞用に、動物でも飼っているのかと思いきや、蛇や蜥蜴で、それが食用目的だったり、食べた後で、美味しいと思えたものに限って、後で、ゲテモノと知らされたり、山羊の肉なんかも、精力がつくとか、現地の人に騙されて(?)、焼き肉で、正々堂々と、これ幸いにと、一緒に、食べたりもしたし、又、ある時は、食品の衛生管理の専門家とスープを飲んでいたところ、不意に、その人が、紐のようなものを箸で、摘まみ上げたかと思うと、一言、「これは、寄生虫のようですね!」と、謂った瞬間、全員、凍りついたように、食べるのを止めたこと。そりゃそうでしょうね、にしき蛇のスープだったのだから、確かに、色々なものが、出てきますね。後から、納得しました。SARSが、一時、大流行した頃に、その原因であろうと推測されたハクビシンの肉料理が禁止になりましたが、それ以来、これをきっかけにして、所謂、ゲテモノ料理(というよりは、現地の人と同じモノを食べて、衣食をともにし、親しくなるという目的ですが、)は、それ以来、一切、食べるのを止めました。流石に、台湾の生きた猿の脳みそ食いは、鄭重に、ご辞退申し上げましたが、、、、。自分は、愛犬家であると、自認していますが、恐らく、犬のスープが、黙って出されたら、きっと、「美味しいですね!」とばかりに、飲んでしまうでしょうね。知らなければ、飲んじゃいますよ、きっと。固有の「食文化」とは、動物愛護の精神とは、やや、地平を別にするところではないかと、思いますが、、、、宗教的な意味合いから、牛肉や豚肉を食べないとか、食べてはいけないとか、身近なところで、食文化や食育について、子供の頃から、(大人になってからでも、遅くはないが)考え直してみることは、重要なことでしょうし、その民族の歴史や宗教観を、或いは、命の尊厳とかを学ぶ上でも、現地の人との相互理解の上でも、大切なことであるでしょう。もう、二度と、あのシカゴの有名なレストランには、行くことはないでしょう。きっと、、、、、。生殖細胞の技術による鯖が鮪を産むという記事から、昔の事を想い出しました。