小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

一国二制度と香港雨傘革命:

一国二制度と香港雨傘革命:

爪を研いで、待った甲斐があったせいか、今日、中国は、経済力をつけたが、鄧小平が保証した香港での「一国二制度」は、逆に、諸刃の刃と化しつつある。とりわけ、経済力をつけてしまった今日、政治上の民主主義という代物は、学生が叫べば叫ぶ程に、中国にとっては、あの忌まわしい天安門事件を想い起こすことになり、最期には、伝家の宝刀である人民解放軍による武力鎮圧が待っているだけのことであろう。それが証拠に、常任委員会での決定は、どんな圧力を以てしても、決して、覆ることはないであろうと、断言もしている。所詮、自由な民主主義選挙と呼ばれるものは、「一国二制度」の香港の中であっても、結局は、許されざるものなのであろう。余程、金融的、行政的な混乱でも起こらない限り、最終的には、武力弾圧をちらつかせながら、威圧的に、事を運び、或いは、東ウクライナではないが、親ロシア住民とか云う、親中国派の住民を傀儡として使用しながら、対峙させてゆくという構図に遅かれ早かれなるであろう。その行き着く先には、中国中央政府の思い通りのシナリオの下で、傀儡民主主義成る「一国二制度」の形骸化と矮小化が着々と進むことになるのであろう。香港島の中心部の物理的な占拠も、いつまで続くやらわからないが、又しても、ひとつ、東シナ海の問題と言い、中国少数民族への強権的な弾圧政策といい、国内政治へ波及する恐れのある、新たな火種が、生じることになった。これは、まだ、第一章の幕開けなのか、それとも、単なる壮大な序章の始まりなのであろうか?否、所詮は、線香花火なのであろうか?