小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

エボラ出血熱に考える:

エボラ出血熱に考える:

西アフリカでのパンデミックスに対して、WHOは、市場事態宣言を発したという。何故か、この事態を見ていると、昔のSARSの猛威がふるって、人の移動、観光客の激減により、海外旅行業界が壊滅的な打撃を受けた事を想い起こす。記憶を辿れば、たしか、あの時は、ハクビシンなどの肉を食することが、原因であると云われているが、喉元過ぎれば、何とかではないが、あの時の騒動も、よく考えてみれば、原因の究明やその後の対策は、どうなったのであろうかと思われる。エボラ出血熱は、映画のアウト・ブレイクを彷彿とされるものがあるが、あの時は、猿という想定であったものの、今回のそれは、どうやら、熱帯雨林に生息するコウモリを宿主とするウィルスによるものらしく、これは、森林開発や、それに伴う家畜や養豚の普及なども密林の生態系バランスを崩してしまったのかも知れない。歴史を振り返れば、コレラもペストも、インフルエンザも、すべて、感染症のパンでミックスの歴史が、人類の歴史と云っても過言ではない。ヒト・モノの移動が世界的な規模で、容易に行われるようになり、衛生教育の普及や防疫体制を怠れば、簡単に、感染症の蔓延も、不思議ではない。人類というものは、どこまで、経済の発展と生態系の破壊というバランスを保とうとしているのであろうか?公害といい、感染症と云い、どこまで、ゆくのであろうか?単に、西アフリカでの風習とか、公衆衛生の教育に対する不足とか、衛生設備の欠如とかということだけでは、済まされないように思われるが、遠いアフリカでの出来事であると考えるのは、一寸、立ち止まるべきであろう。