小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

ふと、愛犬を想い出して、涙溢れる:

ふと、愛犬を想い出して、涙溢れる:

何故か、ふと、君が、ベランダから、網戸を器用に、その鼻先で、開け放って、部屋に、ヌウーと入ってくるような気がしてならない。子犬の時に、初めてリードをつけたときに、嫌がったのだろうか、それとも、散歩に興奮してなのだろうか、いつもリードに、その小さな歯を押し当てて、必死に、噛もうとしていたことを想い出す。又、新車の助手席に乗せたところ、シートベルトをかじり始めたこと、凍えるような冬の夜、一緒に、綺麗な満月を眺めていたら、寒かったのであろうか、君は、お座りをしたまま、そっと、寄り添ってきたこと、寒かったのであろうか?それとも、甘えん坊で、外で飼っていたから、きっと、寂しかったのであろうか?家に連れてきた初めての日に、息子の部屋で、下痢をして、部屋中が臭くなったこと、その後も、体調不良続きで、元気がなく、診療所で診察して貰ったこと、夜の散歩の途中で、10数頭の野生の鹿の群れの横断に遭遇して、一緒に、驚いたこと、スーパーの買い物で外でお座りをして待っていたら、「犬相がとても良いですね!」と、見知らぬ犬好きの人から、褒められたこと、東京のお向かいのお宅の勝手口に来る宅配便も、必ず、吠えて知らせて、ご褒美を戴いたこと、その紋様が、そっくりだったから、「シェパードの子供が来たよ」と小さな子供に間違えられたこと、写真を見ると、本当に、シェパードみたいにピンと立った耳をもつ君には、きっと、幾分かの血が混じっていたのかも知れないね、頭も良かったから、、、、、、。散歩の途中で、君の姉妹とおぼしき同じ紋様の犬に、たまたま、遭遇したこと、そして、偶然にも、診療所も同じであったこと、りんごの果樹園を尻尾と耳を後ろになびかせて、いつまでも走り回っていたこと、君は、本当に走ることが好きだったんだね、真夏の藪の中に、野良猫を追いかけ廻して、やっと、出てきたら、冷たいコンクリートの上に、大の字に、伸びてしまったこと、谷間に、急に降りていって、しばらくして、上がってきたと思ったら、ビニール製の肥料の袋を引きずりながら、その臭いことと云ったらなかったこと、知らぬ間に、二階へ上がって、ちゃっかりと、私の布団の上で、眠っていたこと、怒られて、下へ降りる時に見せた、残念そうな顔、きっと、一緒に、寝たかったのだろうか?お漏らしをするようになったので、犬用のオムツを当てようとしたときに、いつも、尻尾の穴に、入れさすまいとして、嫌がって、尻尾を振っていたこと。余程、嫌だったのだろうね、綺麗なエメラルド・グリーンの瞳を持っていた君が、段々、灰色に雲ってきて、最後には、眼が見えなくなってしまったこと、あんなに、散歩が好きだったのに、よろよろとふらつくようになってしまったこと、そして、歩けなくなってしまったこと、そして、食事も、お水も飲めなくなってしまったこと、最後まで、よく、184ヶ月も頑張って、生き抜いたね!君の天性の「生きる力、生命力」とガス室から生還した「強運」を、私は学びました。君は、今、写真の中で、本当に気持ちよさそうに、寝ています。幾つものエピソードが、走馬燈のように、瞼に浮かんできて、写真が、見えなくなります。来年は、きっと、家族が増えるかも知れないよ、そんな気がします。そうなるといいね!