小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

急激な円安をどうするのか?:

急激な円安をどうするのか?:

実質賃金が、一向に上向かない間に、金融政策だけで、急激な円安の進行を許し、しかも、一日で、一円も円安にぶれるとは、一体、どこまで、円安が進行するのだろうか?市場関係者によれば、110円台にまで、進行する可能性を否定しないアナリストまで、出てくる始末である。一体全体、どうなっているのであろう、円安に伴う企業の株価が大きく上向くわりには、会社の内部留保は、ますます、厚くなるにも拘わらず、一向に、労働者の懐のほうは、置き去りにされているのは如何なものであろうか?政府による官製春闘の音頭取りも、もはや、大した賃上げの成果もなく、実質的な賃金の上昇は、急激な円安に伴う輸入燃料のコスト・アップにより、或いは、輸入品の原価の上昇により、一見、デフレを解消したかの如く見られるも、健全な形での消費性向の向上は、一向に見られず、結局、究極のデフレ克服・成長戦略の実施など、どうも、見通しが怪しくなりつつある。投資家は、まだしも、株取引を行っていない一般人には、どうやら、縁遠い事態に陥りつつある。円安に伴う輸出の伸びも、机上の思惑とは異なり、既に、日本経済の構造は、第三国への生産拠点の移転や、三国間貿易による海外利益を配当という形で、利潤を循環させる形や、現地での再生産投資という形で、実施されているのが実態であり、必ずしも、日本本国からの直接的な競争力が、通貨のみで、単純に、優位を保つという形では決してないのが、実情であろう。さすれば、誰が一体全体、この豊かさを享受しつつあるとでも云うのであろうか?個々人なのか、一部の資産家なのか、それとも、一部の世界規模の企業なのか?答は、やがて、自ずから、明らかとなろう。