小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

「ドキュメント72,動物病院」に愛犬を偲ぶ:

「ドキュメント72,動物病院」に愛犬を偲ぶ:

何とも、動物病院の3日間を通して、その治療や入院、或いは、緊急入院される犬や猫、或いは、ハムスターなどの小動物を介して、その飼い主・保護者足る人間の様々な人生模様を垣間見るNHKのドキュメント72である。それにしても、ここに登場する動物達は、未だ、幸せなものであろう。人間様でも、こうは、丁寧に、扱われているのかどうか、疑問に思われてしまっても不思議ではない。人間社会に、まだ、これ程のゆとりと余裕が残っているのであろうか?それとも、逆説的に云えば、これは、ごくごく、限られた一部のお金を動物達に使える余裕がある飼い主という人間のエゴなのであろうか?いずれにせよ、これが、今の現実なのかも知れません。私の愛犬の介護の時も、最初から、しっかりとしたポリシー、即ち、如何なる延命措置もとらず、あるがままの自然に任せて、最低限度の治療は行うが、手術などは、高齢でも有り、(18才という、人間で言えば、92才くらいの高齢であった為)行わないという断固たる主張を飼い主である私は、家族の総意として、担当医師に、常に、言い聞かせていたものである。従って、最期の年の狂犬予防注射は、免除申請で、回避もしたくらいであった。出産、病気、手術、生と死との狭間をまるで、人間と同じように、動物達も過ごす以上、口はきけないものの、その表情や仕草には、溢れんばかりの喜びと時には、寂しさと落胆とを表すものである。幸いにして、我が愛犬は、従って、入院することも一度も無く、何とか、18才と4ヶ月という命を全うして、逝ってしまったが、番組の中に出てくる老犬の表情を観るにつけ、介護をしていた晩年の当時を想い起こして、涙が溢れてくる。大人にも子供にも、等しく、彼らは、生命の尊厳を人間のそれと同様に、物言わずに、教えてくれている。今でも、そのぬくもりや仕草は、写真の中や、その家族みんなの記憶の中に、きちんと、生き続けている。齢を重ねて来たせいか、すっかり最近では、涙もろくなってきていけません。この辺で、画面が薄れてきたので、終わります。