小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

PCなりすまし犯の逮捕に思う:

PCなりすまし犯の逮捕に思う:

何とも、皮肉なことである。サイバー犯罪の捜査という代物は、大変厄介なものであることが今回の事例からも見てとれよう。結局、アナログ捜査の積み重ねでしかないのか?容疑者の自己顕示欲から、現実社会で不用意に、馬脚を表した相手の敵失ミスにより、逮捕に繋がったとは、考えさせられてしまう。もっとも、サイバー操作を担当する警察官が、自転車泥棒で、捕まったという小さなニュースが、その以前に、報じられていたのも、何と、更に、皮肉なことであろう。ヒト・モノ・カネが、簡単に、国境を超えてしまう時代であるから、ネットや、IPアドレスの足跡は、いとも簡単に、消去されて、所謂、「証拠が残されない」と、防犯カメラの動かぬ証拠とやらのほうが、決定的であろうとは、、、、実に、難しい時代に、生きているものである。もっとも、犯行を否認し、自白をしなければ、十数件のなりすましに関しても、間接的状況証拠だけで、公判をどのように維持していくのであろうか、何とも、難しい、長い時間の掛かる裁判になるのではなかろうか?それにしても、犯人が、逮捕されたからと言って、将来、この種の犯罪が、起こりえないとは言い切れないのが、何とも、この種サイバー犯罪の特徴で、実に不気味なものである。既に、銀行のネット振り込み画面には、いよいよ、「詐欺の偽画面による乱数表の入力要求には、くれぐれも、ご注意下さい!」という告知が、全面に大きく出始め、ユーザーのログイン時に、注意を喚起し始めた。スキミングも巧妙になり、うかうか、ATMやゴルフ場の貴重品預け金庫でも、一々、暗証番号を押す前には、超小型の隠しカメラが貼附されていないかどうかを、手で、確認したり、暗証番号の数字を見られないように、片方の手で、隠しながら、入力しなければならないのかも知れない。全く、便利になればなったで、次から次に、厄介な問題が、派生的に生じて来て、困ったものである。初老の人間達は、もう疲れてしまう。中国でも、新手の進化した、或いは、国情に適合したと言った方が良いとしか云いようのないような振り込め詐欺が、横行し始めているようである。公安の名前を騙った役人への賄賂、汚職、愛人、等の脅しとか、こちらは、孫よりも遙かに確立が高いかも知れない。サイバー犯罪でも、それを取り締まる側も、どこか、アナログに、頼るところがあるのであろうか?海外からのサイバー攻撃、国内からのなりすましPC犯罪と、セキューリティーが、改めて、問われているが、考えてみれば、「セキューリティー」は、安全保障、国防、海防にも、使用されている言葉であることをも、想起せざるを得ない。何とも、皮肉なことである。どうも、心配性の年寄りは、一件これ無事落着とは、思えそうにないのが、実に、残念であるし、心寒い思いがしてならない。今や、「水と安全と空気」は、タダでは、済まされない時代のようである。