小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

タンピン・カンリとお客様利益優先は、通じるのか?:

タンピン・カンリとお客様利益優先は、通じるのか?:

セブン・イレブンの対米都市部戦略が、いよいよ本格化しそうである。タンピン・カンリと言う言葉を聞くにつけ、昔のトヨタカイゼンという言葉を想い起こす。どうやら、日本で編み出されたマーケティンや品質管理の哲学というものは、今や、「旅館」 や「おもてなし」の概念同様、世界的な海外マーケットの中でも、通用するものになりつつあるようである。考えてみれば、「現場力」なる言葉は、何も、現場の労働者やパート・タイマーのやる気を出させる手法ではなくて、カイゼンが主張したようなThinking workerという概念の延長線上でもあろう。しかし、それを、マーケティングに、商品開発に、経営革新へまで、システム展開・進化させることは、確かに、経済合理性だけに裏打ちされてきた従来のアメリカ的な経営手法だけでは、成立し得なかったのかも知れない。逆転の発想で、「蘊蓄」なるものも、タイでは、一種の販売手法に、共感、通用されているそうであるが、何とも、地方からのこうした忘れ去られていたようなコンセプトや発想が、海外市場で受け容れられようとは、一体誰が、予想だにし得たであろうか?少なくとも云えることは、グローバル・スタンダードなる概念を怖れることなく、逆に、地方からの発想も、前近代的なコンセプトと勝手に思われているこうした発想も、意外と、その根底には、近代的な海外外の顧客が、コロッと参るような「革新性と新規性」が潜んでいるのかも知れない。その意味では、高齢化と人口減少で縮小する国内市場相手だけではなくて、やはり、広い意味での海外戦略も、国内市場の閉塞性を打破する意味合いから、地方の企業でも、おおいに、挑戦するだけの価値は充分あるのかも知れない。官製のクール・ジャパンも結構であるが、こうした地道なたゆまぬ努力こそが、時間は掛かるが、一度、根付くと、しっかり、顧客の心をつかみ取ることになるのではなかろうか?