小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

アラブ異文化に接する:

アラブ異文化に接する:

ビジネス上でのイスラム異文化との接点は、過去、個人的にも、有していたので、アラブからのモスリム観光訪問客にも、とりわけ違和感はない。しかしながら、ビジネス上では、どうしても、商売優先であるから、相手に対しても、失礼の無い範囲での会話に終始し、相手に嫌な感情を持たせないのが、最前提だったのであるが、今回は、別にそんなことを気にする必要も無い。何でも、生まれは、シリアで、育ったのは、両親がクェートに移ってきたのに伴い、そこで、教育を受けて、現在27才で、銀行に勤務していると、そして、渋谷に滞在して、東京では御嶽山に、ハイキングしたり、佐久の山村テラスハウスに、Airbnbの仲介で、小諸の読書の森に、一泊することになったらしい。次は、須坂市に行き、19日間の日本滞在を愉しむと。まずは、食事が問題である。厳格なハラルの規律に適合しないと、アルコールや豚肉、或いは、鶏肉でも、出汁に豚が使われていたりしたら、駄目なので、況んや、豚骨ラーメンなどは、全く、論外の外の外である。従って、野菜中心で、野菜の煮物や薩摩揚げや、蕎麦という具合になった。飲み物は、お茶である。ビール、発泡酒でもとんでもないところである。話は多岐に亘る。日本人の宗教観、天皇制の歴史、日本人の美意識と文化、多神教一神教の話、仏教と神道神仏習合・アミニズムの話とか、元寇の歴史の話や、忍者の歴史、鮨の歴史、天ぷらの歴史、わさびの効用、茶の湯の話、等…、そして、今度は、アラブ文化について、質問の雨・霰である。貴方は、スンニ派か、シーア派か、と、どうやら、スンニ派であるらしい。シリア内戦の話や、イラクのクェート侵攻の話、サダム・フセインの話、そして、コーランのお祈りの話、一日5回のお祈りと時間帯の話、日付変更線や飛行機に搭乗している時には、お祈りはどうするのか?寝坊をしてしまったら、一回スキップするのか?アラビヤ文字は、右から左へ書くが、日本は、上から下へ、或いは、左から右へ、書いたりするが、何故なのかとか、習字同様に、アラビア文字の習字、フォントは、どんなものがあるのか?スマホの写真を見せて貰い教えて貰いました。モスリムにとっては、犬の鼻は、不浄なものとするので、室内のワンちゃんは、一寸、敬遠されました。犬の方は、近寄ってくるのですが、その都度、追い払われ、ワンちゃんは、キョトンとしていました。コーランの一節を朗読して貰い、まるで、お経のような響きです。更に、アラビア音楽をスマホから、みんなで拝聴することになりました。なかなか、その響きは、印度音楽などの影響もあってなのか、驚くべき事に、日本の作曲家では、喜多郎シルクロードが一番、好まれているそうで、確かに、メロディー・ラインが良く似ていました。又、楽器でも、琴の音色は、大変アラビア音楽の楽曲に、類似していて、とても、好きであると云っていました。それにしても、シルクロードではありませんが、文化の伝播とは、ある種、成る程と思われるときがあるものです。改めて、極東の端に位置する日本という国は、様々な文化や音楽や宗教が、シルクロードや中国・朝鮮半島、或いは、インド・東南アジア・沖縄経由で、日本に到達してきたことを改めて、気付かされました。残念乍ら、イスラム国をどう思うかとか、神風特攻隊の話と自爆テロの話に関して、討議できなかったのが、私としては、心残りで、残念な限りです。いつか又、会う機会があれば、そんな話もしてみたいと思いました。良い旅行をして、たくさんの日本人と出会い、伝統と文化と歴史とに接して、帰国して貰いたいものです。草の根の異文化交流というのは、こういうことを通じて行われなければ、外交交渉も、海外情報発信もうまく行かないのではないでしょうか?そんなことを思いました。