小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

中韓FTA先行締結なる:

中韓FTA先行締結なる:

オバマが、中間選挙の結果、更なるレイム・ダック状態になり始め、任期残り2年の間に、どれ程の成果が、一体、挙げられるのであろうか?TPPも盗聴を怖れる余り(?)北京の米国大使館で行われたにもかかわらず、日米間での交渉会談もなく、更には、年越しの上に、妥結目標期限も、各国首脳が参加したにも拘わらず、先送りになってしまった。一方、中韓FTAの先行締結とか、新たな自国インフラ設備投資向けのアジア・インフラ銀行の設立構想とか、明らかに、中国による新シルクロード貿易構想やら、インド洋から、中近東・中央アジア経由での欧州・アフリカへの貿易ルート構築への動きが、一方で、加速化されているのも見逃せないところである。25分間の日中首脳会談と8時間に及ぶ米中首脳会談では、自ずと、国の重さが所詮、違うのであろうか?如何にも、日本の相対的な地位の低下に、歯止めが相変わらず、かかっていないことに、一抹の寂しさを感じざるを得ない。TPPとは別に、ASEANの内部に、これに対抗する拡大貿易圏を独自に、創設しようとする中国による動きも、FTAAPも、これからは、一段と、腹に一物を持ちながら、机の下では、お互いに、脚で蹴り合いをしているような、そんな新たな戦略的互恵的な(?)「共存と対立」、それも、二極分化ではなくて、複雑に、各国家間の利害関係が絡んだ多極的なものに、なりつつあるような気がしてならない。あるときは、敵の敵は、敵ではなくなるが、どっこい、全く、別のあるときには、敵の敵は、やはり、敵だったとかという構図が、当たり前になるのかも知れない。戦略的相互互恵的な関係性の依存とは、兎にも角にも、お互い、戦争や紛争で解決することは、全く、「利」に叶っていないことであるし、実際、それは、「理」に叶っていない事を意味もするのであろう。いやはや、難しい世の中になったものである。明らかに、東西冷戦的な思考では、生きて行けないであろう。そんな中で、解散などをしているどころの話なのであろうか?永田町の論理とは、実に、摩訶不思議である。