小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

65才以上の非正規雇用増加の怪:

65才以上の非正規雇用増加の怪:

何でも人手不足の中で、若い人の就業に対して、65才以上の所謂、前期高齢者と称される人達の非正規雇用、とりわけ、一日2時間で、週4日で、週8時間等の労働をしたいという希望が増加しているそうである。いくら少子化、女性の能力活用・登用の必要性、非正規社員の正社員への採用・登用の促進などと云っても、逆に、正社員にならずに、非正規雇用で結構、しかも、体を適当に、刺激も多少は受けられるようなそんな仕事が、希望されているそうであると、何とも、皮肉な現象である。若い人達は、今や、非正規に甘んじて、青い鳥を追いかけるかの如く、ジョッブ・ホッピングならいざ知らず、ダウン・サイジングに甘んじて、負のスパイラルに、結局、キャリアも積めずに、気が付けば、結婚も出来ずに、ふと、気が付けば中高年に突入と云った具合であるのは、どうしたことであろうか?負のスパイラルの中で、若年非正規雇用システムに支えられながら、一方では、景気の回復に伴う、需給ギャップからの人手不足とそれを補うかのような前期高齢者達による、年金受給開始後も、働きたいというか、働かざるを得ない状況とでも云おうか、実に摩訶不思議な、おかしな現象である。無論、高齢者が生き生きと働ける場があることは、決して、間違いではないし、望ましいことであろうが、何とも年金制度や社会保障制度の行く末が不安になる。そう言えば、昔、もう30年余りも前になるが、アメリカで、ファミレスのウェイトレスが、70才近いご高齢のご婦人であったことを想い出す。もう、これからは、日本も、そういう時代に突入しているのであろうか?考えさせられてしまう。若者が溌剌に働く場所があり、年寄りも、それを何らかのかたちで、支援できるような働く場所があれば、宜しいのであるが、そういう訳には、なかなか、行かないのであろうか?一体自分には、前期高齢者には、何が出来うるのであろうか?自問自答してしまう。