小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

本当に人手不足なのか?:

本当に人手不足なのか?:

少子化の流れなのか、それとも、アベノミックスによる景気浮揚策の結果なのか、どうも、よく分からないが、何でも、外食産業などのアルバイト時給が、今や、1200円にもなると、おまけに、人手不足によって、優秀なアルバイト店員が集まらずに、やむなく、店自体を閉店する事態に追い込まれるレストランや居酒屋チェーンも、出始めているそうである。考えてみれば、巨大チェーンとは、大きな組織を展開する上で、どうしても、安い労働力と、いつでも自由自在に、切り捨てたり、又は、補充できるに足る機動的な労働力をその発展の基礎に据えているものであろう。しかしながら、こうなると、そうした根幹に、大きな変容が迫られることになろうか?トラックの運転手にしても、これまでは、安い給料と過酷な労働条件の中で、飽くなき荷主からの法外な条件を強いられてきたものの、今後は、長時間運転の是正とか、ドライバーの人員確保と言った問題から、トラック運転手の需要も逼迫し、ひいては、日本の物流の根幹も、大きく揺るがされることになるやも知れない。既に、建築・建設労働者のなかで、職能工が、人材不足となり、東京オリンピックに向けて、ますます、不足気味のなることが予想されていて、外国人労働者の活用と養成が急がれる事態になってきていると、、、、、。確かに、人口ピラミッド構成を考えると、団塊の世代の引退とも相俟って、そうなるべくして、そうなったとしか、言いようがないが、明らかに、そこには、熟練工と需要とのミスマッチがあるように思われてならない。一体、非正規雇用の労働者は、何処へ行ってしまったのであろうか?明らかに、人手不足というものは、現象であって、原因と対策は、置き去りである。実のところ、本当は、「人材不足」なのではないのではないだろうか?それとも、員数合わせの単なる「人手不足」なのであろうか?それでも尚、今や、もはや、そんな員数合わせの絶対的な人の数すら、不足し始めたと言うことなのか?ホワイト・イグゼンプションと成果主義による新たな労働時間制度の創出という問題に関しては、又、別に論じてみたいと考えています。