小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

胡桃の樹に想う

胡桃の樹に想う 信州で見る胡桃の樹は、どういう訳か、巨木で、しかも、枝を大きく、四方に、思い切り伸ばしたような感じさえする。直径3cm程の大きな実をたわわにつけて、時として、道路に、その実が、転がっていることがある。もう四半世紀も前になるだろうか、NZの南島のそれも、更に南の端にある小さな街に長期出張していたときに、週末、一寸、地元のロッジに、観光も兼ねて、泊まりがてらに出掛けていったが、そこで、初めて、庭の真ん中に、どっかりと、太い樹が一本、たくさんの実をつけて、存在感をあらわにして、佇立していた。それが、胡桃の樹であると言うことは、すぐに分かった。小諸の道を車で、走っているときに、似たような大きな樹が、何本か、窓越しに、見かけられたが、それが、胡桃の樹であることは、その実がたわわになっているのを見て初めて、認識された。それにしても、信州という所は、貧しいようであるが、ある種、極めて、食が豊かであると思うが、、、、、。昔の人は、本当に、「知恵が豊富である」ように、思われる。小布施の栗も、更埴の杏も、そして、この胡桃にしても、干し柿やドライフルーツにしても、皆、非常時の食糧にもなり、そんな昔、食糧の自給率等という言葉も無かった時代に、「自らの知恵」で、郷土の土地、土地にあった果樹や野菜を作付け、普及させたことは、誠に、驚くべきことである。果物だけでなくて、銀杏、胡桃、蕎麦、いなご、地蜂の子、鯉、等、名前を耳に、目に、するだけで、今日ですらも、感心せざるを得ない。