小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

松枯れの樹が心配である:

松枯れの樹が心配である:

ベランダの向こう側に、長い間、窓越しに、太い松の樹が、すっくと、佇立していて、冬場になると、周りの広葉樹が葉を落として、其の隠れた全身の姿を根元から、てっぺんまで、一本まるごと、見られる。実に、これが、宜しい。樹というのは、枝振りも大切であるが、全体が見られるというのが、私は、好きである。間近に、枝や、其の葉を観るのも又、宜しいが、森を見るのでは決してない!まずは、個々の樹を観るのである。そうすると、それは、まるで、人間の人生に如くに感じられるのであるから、実に、可笑しいし、不思議な感情を抱くことになる。今年になって、非常に気懸かりなことが起こっていた。枝先が、何となく、茶色い松枯れの様相を呈し始めたのである。しかも、徐々に、それは、枝から、枝へと少しづつ、拡大・伝播し始めてきている。恐らく、周辺の松枯れ病によるものであろうことは、容易に、想像はつく。治療をして上げたいところであるが、私には、なす術もない。物言わぬ松の樹が、唯々、病いに陥り、まるで、癌細胞が、次第に、身体を蝕んで行くような感じであろうか?松枯れにより、最近では、太い松、細い松を問わず、赤茶けた枝振りを無惨に、曝している光景が、目立ち始めているのは、おおいに、残念なことである。恐らく、長い間、私の眼を愉しませてくれたこの松も、今年の暮れ前には、無惨な姿を曝すことになるのであろうか?