小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

ミセス・ワタナベの最近の憂鬱:

ミセス・ワタナベの最近の憂鬱:

スイス・フランが急激に買われることで、FX取引を行っている個人投資家や取扱業者に大きな損害が出ていると報じられている。あんなに、蔓延していた日本人個人投資家であるミセス・ワタナベも、恐らく、損害を出しているのであろうか?急激な円高から一挙に反転して、半分以上、円安へぶれてしまった今日、何も、日本の業者のみならず、その急激な変化についてゆけないのは、日本人だけではない。むしろ、海外の輸出業者でも、円建てで、日本向けに契約している会社は、ご多分に漏れず、為替予約が出来ずに、損害が膨らみ続けているのが、実態である。何でもNZの友人によれば、これまでは、円高の恩恵で、それなりの円契約でも、メリットを甘受してきたのに、あまりの急激な反転攻勢に、敢えなく、損失が一挙に、吹き上げた恰好で、誠に、泣きっ面に蜂という状況だそうである。これまでも、私は、個人的にも、銀行取引の中での、とりわけ、LC信用上決済に伴う、銀行借り入れ契約とリンクされた長期為替デリバティブ契約の問題をこれまでも、その不当性を論じてきたが、全く、同じように、今度は、為替取引FXも、同じような状況であり、悉く、自己責任と言う形でしか、安全な拠出金の範囲でのリスクという幻想が、一方的な急激な為替動向ひとつで、損出の噴出という形で、個人を襲ってくる事に変わりはない。それにしても、凄まじい勢いでの一方的な負けと損失であろう。いつ何時、今度は、同じように、金利の低い円という通貨が、国際的に狙われないとは、限らない。何処かで、多国籍なグローバルに操作する為替マフィアが、ほくそ笑んでいるのかも知れないとも、考えてしまいがちにもなろう。それにしても、余りに、国際通貨の中で、最近のルーブルではないが、様々な理由があるにせよ、余りに急激な激変が、その思惑を大きく、超えてしまうのは、如何なものなのだろうか?だからこそ、変動相場なのだと一言で断罪してしまえばそれで済むという訳ではなさそうである。一般家庭のミセス・ワタナベまでを巻き込んだ形で、FXの損害やデリバティブの損失の先に、一体、何が待っているのだろうかと思うと、ゾッとしてくる。自己責任とか、投機とかという言葉だけは、済まされないような気がしてならないが、、、、、、、それでも、どこかで、誰かが、ほくそ笑んでいるのであろうか?昔の固定相場制が、懐かしい夢物語のような世界に感じられてならない。何かある度毎に、地政学上のリスクなどという理由付けまでもがでてくると、一体全体、為替相場というものは、何が原因で、こんなに、乱高下するのであろうか、何故、安定しないのであろうかとも、考えてしまうが、、、、、、当分、ミセス・ワタナベの憂鬱は、続くことは間違いなさそうである。