小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

フランス・ウーファーさんの杜氏前修行の目途がつきそうだ:

 

フランス・ウーファーさんの杜氏前修行の目途がつきそうだ:

 

日本へ、日本酒の勉強に行きたいとフランスを出る前に、ガール・フレンドにそうだんしたところ、結局別れることにして、来日したそうである。それにしても、日本文化に、興味を有するといっても、大した確固たる意思である。何もこんな極東の果てに来るなんぞ、日本人の感覚ではなかなか、理解が難しいものである。ある見学させて頂いた蔵元の話では、杜氏というモノは、それこそ、生き物の世話をするのと、同じで、酒つくりは、年がら年中、それこそ、昼も夜も、正月も盆暮れもないくらいに、要するに、休み無しに、家族とも離れて、酒つくりに勤しまねばならないし、仮に、杜氏を目指すとなると、そうした固い覚悟がないと止めた方が良いと言われました。又、コミュニケーション或いは、ある程度の意志疎通が可能な程度の会話力なり、読解力がないと、簡単には、忙しい工程作業の間に、いちいち、説明や教育をしている暇など、どうやら、ないらしいとのことであった。それにしても、米の種類、精米のノウハウ、米の歩留まり、水の性質、ミネラル分や硬水度、軟水度とか、或いは、温度管理、酵母菌や麹菌の管理、等々、手作りのノウハウと言っても、なかなか、これまでの杜氏という匠による技術的なノウハウを科学的な機械的な作業工程に、シフトさせるのは、大変な作業であろう。大きな藏元も小さな蔵元でも、なかなか、生き残りを懸けた闘いは、大変厳しいものがあろう。それにしても、ものつくりというモノは、何でも大変なもので、やはり、食べたり、飲んだりする方が、楽なものであることは間違いないであろう。それにしても、これから、段々寒くなる中で、朝早くから、2-3ヶ月程度、勉強することは、なかなかな心構えである。若い従業員の人が、物珍しそうに、我々を見つめていたが、これから、何年かかるかは、不明であるが、本人の努力とよき人との縁と巡り会いとで、ひょっとすると、面白い展開になるきっかけが出来るかも知れないし、輸出も夢でないかも知れない。何事も、岩を砕くのは、一滴の水からであることを思えば、そのまだ、一滴にもなっていないかも知れないが、これからが、楽しみである。