小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

2013東御ワイン・フェスタに参加する:

 

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2013東御ワイン・フェスタに参加する:

 

これまで、国産ワインの原料は、主として、北海道の池田町産とか、山梨県産の甲州ぶどう産が、有名であったが、どうやら、ここにきて、長野県も、県内の4つのワインバレー(産地)としての強みを一段と、アッピールして行こうとする戦略が、明確に打ち出され始めたようである。日本アルプス4社)、千曲川10社)、天竜川(2社)、桔梗ヶ原(9社)という4つの有力産地のうち、千曲川ワインバレーの中で、東御市は、その構想の中心にならんとしているようである。最近顕著な地球温暖化に伴い、標高の低い山梨のようなところでは、昼間の気温が上がりすぎれば、当然、夜の気温も上がりすぎてしまい、葡萄の酸味が抜けてしまい、その結果、「間の抜けた味」のワインになってしまう恐れが、危惧され始めている。その意味では、標高が高くて、夏の日照時間が長く、夜の気温が低い東御市では、葡萄の糖度も高まり味が凝縮すると云われている。考えてみれば、「巨峰の産地」でもあり、最近では、皮ごと食べられるナガノ・パープルも生産が、勢いづいているが、ワイン原料用葡萄の種類も、長野産甲州種とか、欧州系ぶどうのメルロー種や、シャルドネ種など、6種類程度のぶどうが、新たに、長野県で栽培され始めていることは、大変興味深いことである。きちっとした適格なマーケティングを行い、その延長線上に、安心して農家栽培・生産拡大が出来るような、安定した原料買取制度他、栽培から、生産、流通、販売、ワインのラベル・デザイン作成ノウハウ、ソムリエの育成、飲食・レストランの振興策、輸出支援策などを一貫して、様々な経済分野で、構築できるような行政とのタイアップも含めた具体的な構想の実施が、待たれる。それには、栽培農家や、起業による生産者への支援、りんごの栽培耕作放棄地の葡萄への転用とか、もっと、総合的に、行政も含めて、新たな取り組みが必要性であろう。サッポロ北安曇野池田ヴィンヤードの増資、サントリーの塩尻ワイナリーの増設、メルシャンの丸子町でのマリコ・ヴィンヤード(丸子の古代語がマリコだそうである)の規模拡大、塩尻の井筒ワイン等、今や、具体的に、長野県産ワインには、まさに、追い風である。今回のワイン・フェスタは、バスの運行体制には、甚だ、大きな問題があり、且つ、工場や製造過程を見学できるわけはないし、参加者の中には、「参加費で、ワイングラスを買わせておきながら、試飲に、カネを払わせるとはなにごとか」などと云う不満も聞かれたが、確かに、田中駅との電車の連絡時間もあるのであろうが、なかなか、バスの運行は、難しいもので、今後の課題となることは間違いないであろう。出発の時点で、小一時間ほども立ったまま、待たされたのには参ってしまう。それこそ、試飲用ワインを振る舞うべきではなかったのではないだろうか?規模が大きくなればなる程、こうした問題点が不満の種になろう。確かに、販売を主体にすれば、それこそ、「巨峰ぶどう祭り」等で、不特定多数に、販売する場としては、こちらの方が、良いかも知れないが、やはり、そこは、「ワインの蘊蓄」ではないが、ソムリエとは謂わないが、それなりの最低の知識やマナーは、勉強する機会をと言う気持は、分からなくはない。葡萄の木の植え付けや栽培、そして、収穫、ワイン作り、ジュース作り等、「地域活性化・産業振興・雇用の増大」の一手段にもなり得るのかも知れない。そういう可能性を有する企画であるようである。東御市は、なかなか、この辺のフット・ワークが、小諸市よりも上手であるように感じられたのは、私1人だけであろうか?今夜は、販売支援も兼ねて、長野産甲州やシャドネーでも、白系を一寸冷やして飲んでみるとしようか?