小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

人手不足と現場の労働者:

人手不足と現場の労働者:

国立競技場やオリンピック・エンブレムの白紙撤回により、東京オリンピックも、損害賠償や監督当局者の責任の所在が危ぶまれているが、それどころか、実際、労働力不足や熟練技術者の奪い合いによる問題が、人手不足と現場労働者の働き方という形で、今や、様々な問題を顕在化し始めてきている。もともと、小売りや外食などは、外国人労働者の先駆的な雇い入れ先であったが、今や、こうした業種だけでなくて、安全管理・建設業・農業・工業、あらゆる業種で、少子高齢化団塊世代の大量退職とも相俟って、ますます、深刻化しつつあるようである。実際、労働者の働き方で、週休3日とか、残業ゼロの限定雇用とか、極めつけは、2時間勤務とかいう最低時間単位での勤務とか、何とも、こうなってくると、私などのシニア層は、色々な種類の外食で、少しづつ、色々な職種を渡り歩いて、ビジネス・ノウハウのスキルを学ばせて貰って、初めから計画的に、若い頃から、自分で、ノウハウに磨きを掛けてから、海外で、独立して、店を運営するとかという新たなビジネス・モデルも可能ではないだろうかなどと、想像してしまう。今更、そんなことをするつもりもないが、考えようによっては、他人様の褌で、たっぷりと、ノウハウを勉強して、一旗揚げることも、必ずしも夢ではないのかもしれない。実際、過去の留学生達の何%かは、そういうことを既に実現している。それにしても、鉄筋工や型枠工などの外国人研修制度でも、なかなか、うまくゆかないのは、もはや、日本の賃金体系自体が、必ずしも、魅力的なものであるとは限らないのも、ひとつの理由であろう。母国で、現地の日系企業に就職した方が、ひょっとして、有利なのかも知れないのが、現実ではなかろうか?年収200万円余で、しかも、交通費や道具購入費用が自前で、控除にもならないのでは、結婚もできないし、将来の親方への展望も開けっこないのが、実情であろう。社会保険未加入や労働条件・環境の向上、有給休暇制度の拡充、IT活用と生産性の向上などの問題とか、賃金体系とかも含めて、もっと、利潤の分配率を上げてゆかなければ、終いには、若者ばかりではなくて、ミドルや中堅の不足を招き、JRのように、いつも、考えられないような初歩的なミスや事故を起こしかねないかも知れない。留学生の活用や将来の移民問題対策とか、シニアや女性の活用だけでなく、或いは、働き方の多様性とか、ワーク・バランスなどと言う虚飾に満ちた言葉や美しい掛け声だけでなく、対症療法だけでなくて、国家戦略として、根本的なところで、考え直さないと、このままゆくと、結局、現場の労働者や中間管理職への一層のしわ寄せが、生じかねないと危惧する。それにしても、現場の解決を本部のベテランと連絡とりながら、iパッド等の端末を使用して、マニュアルを説明するような現実が、結局は、目の前に迫りつつあるのが、まさに、現実なのであろうか?何とも、大変な時代になりつつあるような気がしてならない。現役の現場の人は、さぞかし、大変なことであろう。