小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

中国外貨準備高の怪と米国債売りの噂:

中国外貨準備高の怪と米国債売りの噂:

桜島の噴火の予想は、最近、やや、下火になりつつあるのに対して、中国の経済情勢の動きには、どうやら、眼が離せないようである。一連の上海での株式相場の下落が、世界株安を引き起こす引き金になっているともいわれているものの、引き続き、八月末には、今度は、人民元の連日の切り下げ策で、外貨為替政策を強行したかと思えば、今度は、更に、人民元売りを規制するために、或いは、外国資本の海外流出と逃避を防止する目的で、新たな為替規制に、入り始めている。何とも、この国は、外貨取引の自由化に逆行して、なりふり構わずに、都合のよいときには、二大大国と称し、都合が悪くなると、まるで、発展途上国の如き我が儘体質の権力主義者へと豹変してしまうというのが、どうやら、その素性のようである。余程、心して、掛からなければ、痛い目に遭うのは、こちらの方であろう。しかも、人民元の切り下げにより、一方的に、輸出のてこ入れを図ったにも拘わらず、逆にこれは、一挙に、一割にも近い外貨準備金を減少させ、ますます、減少する傾向に拍車が掛かっていた矢先のことである。それ程までに、減少が激しいというのも甚だしく、不可思議なことであり、この裏には、どうやら、何か、別の事情が隠されているのではないかとも憶測されかねない。とりわけ、東芝の不適切な経理やギリシャ経済の国としての粉飾ではないが、中国という国の経済指標に関するそもそもの「疑問」、とりわけ、7%と言う経済成長自身が、粉飾されているのではないかという疑問と言うよりも、既に、「疑惑」となって、上がり始めている。又、更には、保有している米国債の売却が、密かに、進行しているという「噂」が、市場にも、漂い始めているが、そもそも、市場で、囁き始めたら、何らかの物証があるのが、通例であろう。その意味で、これまでのアフリカでの資源開発や国家的な開発投資への資金、或いは、AIIBへの巨額な設立基金投入も、実際には、どこか別の財布から、流用されているのかも知れないと勘ぐるのは、考えすぎであろうか?資源高から、一変して、資源安の中で、長期の開発投資のリスクと、自国の経済状況の悪化とバブルの崩壊、不動産価格の停滞、株式市場の下落に伴う資本の逃避とか、難しい局面での更なる為替規制には、何か、間違いなく、別の理由があっても良さそうである。どうも、この国の金融・経済政策は、常に、裏がありそうな気がしてならないのは、私だけのことであろうか?そう言えば、天津の爆発事故による長期的な影響のニュースも、とんと、聞こえてこなくなってしまった。依然として、目が離せない。