小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

フクロウの声を聴く:

フクロウの声を聴く:

約30年ほど前のことであったが、裏山の林には、フクロウの親子が住んでいて、まだ、その頃は、それ程多くの山荘が建っていなかったせいかどうかは、分からぬが、夏の夜には、例の太い鳴き声で、ホッホ、ホーと、遠くにまで、響き渡る声で、毎晩泣いていたモノである。その後、家が建つようになってからも、赤松の林やどんぐりの樹林のせいか、或いは、食物連鎖が、しっかりしているためか、亡き愛犬が元気な頃には、松林を散歩中に、頭上を黒い影がかすめていったので、首をすくめると、白い羽毛に蔽われた大きく翼を拡げたフクロウが、滑空していったことがある。ベランダの野鳥の餌台には、冬場には、どういう訳か、二十日鼠が、餌台の隅に、隠れていて、ヒョイと突然、飛び出してきたこともある。これから、判断すると、小動物達も、結構いるようで、ネズミ、蜥蜴、果ては、蛇までも、いるわけで、食べるものには、事欠かないのであろうか?独特の太い、闇夜に、響き渡るホッ、ホ、ホーという声を聴くと、何か、どういう訳か、一安心する。元気に、頑張って、この里山でも何とか、命を繋いで生きていてくれているのであろうかと、、、、、、、、、。何とはなしに、嬉しくなってしまう。姿は、確認出来ぬが、声での存在が、確認されることは、嬉しい限りである。最近では、防害獣用の電気柵の設置により、すっかり、鹿の声も、姿も、見かけなくなってしまった。流石に、昔、鹿が通っていた獣道も、爪痕がもう残っていない。もはや、行動半径が変わってしまったのであろうか?これからも、フクロウには、アイヌの「森の守り神」ではないが、この里山に、しっかりと、居座って、ずっと、命を繋いで貰いたいモノである。これからも、ずっと、毎年、あの太い鳴き声を聞きたいものである。