小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

日本酒もいよいよ地理的表示か?:

日本酒もいよいよ地理的表示か?:

成る程、攻められてばかりでは確かにいけない!EUではないが、折角、国際的に、差別化でき、アッピール出来る商品であれば、日本国内産の米と水を使用して醸造された酒のみを、日本酒と表示が許され、海外で、作られた酒は、日本酒ではなく、清酒とかに、表示上、差別化できることは、これまでの攻められる一方であった地理的表示を、逆手にとるなかなか、よい発想ではないだろうか?余り、褒められることの少ない役人の発想をおおいに、褒め称えたいところである。考えてみれば、海外で、安い米や水を利用して、更には、安い工賃で、酒を造っても、確かに、悪いことではなく、むしろ、需要の裾野を拡げることになるかも知れないが、ある一定の基準や、品質の保全が、やはり、ブランドには不可欠になるのかも知れない。さもないと、寿司やラーメンのように、国際的には、やたら、亜流の商品が、野放しに、拡がってしまうことにもなりかねない。もっとも、それは、それで、国際化という範疇では、興味深い展開であることは否定も出来ない事実であろうが、地理的表示を逆手にとったこの方策は、それで、宜しいのではないだろうか?その逆で、スコッチ・ウィスキーは、名乗ることは出来ないが、最近のサントリーやニッカによる日本産の高級ウィスキーの世界的な評価の高さは、逆説的に、実に面白いではないだろうか?日本酒を凌駕する酒が、将来、どこかの国から、出てくることを期待しても宜しいのではないだろうか?そういう発想こそが、必要であろう。