小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

トヨタ、特許開放戦略の行方:

トヨタ、特許開放戦略の行方:

将来の自動車選びも、これで、混沌とするのであろうか?個人的な印象では、実に、悩ましいことである。燃料電池車、水素社会を一挙に、現実化されるために、インフラ整備のみならず、幅広く、市場性そのもの、引いては、競合相手も含めて、自社開発による特許技術すらも、将来、陳腐化させてしまうことで、市場で、優位性を保てるという、逆説的に言えば、自信の表れなのであろうか?大いなる英断という称賛の声もライバル企業からは聞かれるが、、、、、実際どのようなシナリオが裏に隠されているのであろうか?考えてみれば、ハイブッド車に始まる独自の技術は、これに反して、他社には、自社独占を優先して、ロイヤリティー・ベースで、技術公開したのに対して、おおいに、異なる戦略であろう。考えてみれば、ベンチャーテスラ・モーターによる電気自動車・EV車の技術公開と云うことも影響しているのであろうか?それとも、グーグルOSによるアンドロイドのオープンソース化とかも、微妙に、将来のトヨタの技術開発に影響を及ぼしているのであろうか?それにしても、技術開発の現場というところは、本当に、熾烈な闘いの場であることは間違いないであろう。それは、今晩、床について、翌朝目が覚めた途端に、昨日の景色が一変しているかのように、技術が、一夜にして、陳腐化してしまうものなのかも知れない。ITや家電白物でも、必ずしも、劣勢に立たされているからといって、必ずしも、それが、未来永劫続くわけではないことは、ヨーロッパからの調理家電の市場席捲でも、緻密な市場調査と開発技術力でもってすれば、小さな風穴が、徐々に、大きな穴へと変化してゆくことになることは、明らかであろう。その意味で、今回のトヨタの特許公開戦略は、非常に、興味深いものがあろう。技術レベルがある一定程度に、達しない限り、おいそれとは、簡単にこれまでの技術を凌駕しうるような技術は、出てこないであろうが、お互いに、切磋琢磨することで、市場やインフラ整備が加速化されて、その結果、可能性の小さかった市場が、一挙に、現実味を帯びることになるやも知れない。半導体などの技術の移転ではないが、ある種、画期的なトヨタの戦略は、ひとえに、今後の成り行きに、十分目を凝らして見つめてゆかなければならないであろうことは、自明の理であろう。技術秘守・知的財産権の訴訟社会の中で、本当に、競争を勝ち抜けると判断しているグーグルやトヨタという会社は、世界的にも、稀な存在なのであろうか?