小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

アイルランド税制なるもの:

アイルランド税制なるもの:

おカネというものは、簡単に、国境を越えて、一番税の安いところを利用するものなのであろうか?一体、このグローバリズム全盛の中で、なるべくならば、税金の少ないところに、利益を移転して、限りなく、利潤を膨らませたくなる誘惑に、企業は駆られるものなのであろうか?もはや、社会的な使命とか、税金をきちんと支払ってこそ、企業人はなんぼであると云う昔風の企業人としての矜恃は、もはや、遠い昔の戯言になってしまったのであろうか?何ともアップルを誘致するためのこのアイルランドの税制なるものに対して、やっと、EUが、重い腰を上げたことは、米国政府にも大から少なかれ、影響を及ぼしてくることは必至であろう。それにしても、国家間での国際競争、企業税制の税率競争、誘致合戦、一円でも安い労働力を求めて、まるで、渡り鳥のように発展途上国を渡り歩く企業活動、そういうことが出来る人達は、未だ良いかも知れないが、まさに、競争条件が不当に歪められて、そうした競争にも乗り遅れてしまう、それが出来ない人達は、どうしたらよいのであろうか?結局、危険危惧種にも指定されず、空しく、歴史の中で、淘汰・消滅してしまう運命なのであろうか?国際的な租税回避策に対するルールの策定が急がれているが、やっと、こうした矛盾が解決されそうな兆しが見え始めてきたのであろうか?それとも、税収の急激な減少に伴い、結局、背に腹は替えられなくなりつつあるのか?否、もっと、もっと、ずるがしこく、ニッチなところを、狙って、そういう人達は、世界の果てまで、再び、場所を移動させてゆくだけなのであろうか?考えてみれば、労働力の安いところへ、税金の安いところへ、昔も今も、人々は、カネと一緒に、流れてゆくのであろうか?それが出来得ない残された人間は、どうなるかと思い描くと、考えさせられてしまう。