小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

代々木ゼミナール閉鎖と日本の人材育成体制:

代々木ゼミナール閉鎖と日本の人材育成体制:

団塊の世代ならば、等しく、代々木ゼミナールの大量閉鎖の報道には、少なからず、驚いたのではないだろうか?少子化の影響とか、現役優先とか、IT教育方式に、後れをとったとか、様々な理由が喧伝されている。我々が、学生の頃は、小学校から、寿司詰め教育で、一クラスの人数が、55人とか、60人とかも珍しくはなかった時代で、模擬試験なども、代々木の高層ビルのような大教室での実施には、流石に、驚いたものであったが、小田実なども当時は、講師に名を連ねていたりして、なかなか、その大教室での講義自体が、懐かしい想い出のように、今では感じられるが、それでも、大量校の閉鎖となると、社会的な影響も大きいものがあろう。今日、世界に通じる人材を育成する上には、英語やITのスキルの活用が不可欠であると云われているが、本当に、教師や指導者の中に、そうしたスキルを活用して、教えることが出来る人間がどのくらいいるのであろうか?このことは、人材育成もさることながら、教える側にも、謂わば、需要と供給ではないが、同時に、その両方ともを供給出来るサプライチェーン・マネージメントがなければ、なかなか、そうは、うまく行くはずもなかろう。小さな頃から、スマホに接して、テレビ同様に育ってきた世代には、どんな教育が必要なのであろうか?松下村塾ではないが、本当にマンツーマンで、いつでも、どこでも、教師と生徒が対等な立場で、学ぶような場所は、今日、一体全体、家庭教育も含めて、どれ程あるのであろうか?それとも、ハワイ帰りのお馬鹿然な帰国子女タレントが、四字熟語も満足に分からないのに、一人前に、英語で、流暢に、解説しているのが、果たして、グローバリズムに必要な人材なのであろうか?考えてみれば、社会や歴史の中で教わった「鮨や醤油」の歴史を、英語の教科書でも取り上げてみたら如何なものであろうか?天ぷらや鮨や醤油、わさびの歴史なども、外国人相手には、食事をしながらも、解説してあげれば、とても、受けることは間違いないし、私の経験からも、受けあいである。もう、これからの時代は、何処に居ても、ITを活用して、生の講義を「聞き手の心掛け次第」で、無料でも、手に入れることが出来る時代になるやも知れません。何も、英語に限ったことではなくて、お爺さん・お婆さんの野菜つくりとか、伝統お料理つくりとか、工作とか、何でも、電波に乗って自由に、飛び交うことが、学ぶことが可能になるかも知れません。そういうことが自分の力で、考え、生み出せるような人間が、もっと、出てきて貰いたいものですね。そして、そういうことを通じて、育ってくる次世代の人間に、期待したいものであります。