小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

日豪EPA交渉大筋合意へか?:

日豪EPA交渉大筋合意へか?:

貿易交渉というのは、何とも、複雑な駆け引きで、考えてみれば、この結果、アメリカにも、影響が、とりわけ、日米間での貿易交渉、ひいてはTPP交渉にも、影響が及ぶことになろうか、とりわけ、日豪にとっては、懸案の豪州牛肉の関税が、アメリカに先立って、下げられることにより、又、日本側も、輸出の大半を占める車の輸出の関税が撤廃されることで、これ又、アメリカにも圧力が掛けられるというメリットが生じることになろうか?それにしても、牛肉と一言で云っても、色々な種類があるもので、外食用の冷凍牛肉などは、考えてみれば、国産の和牛中心に生産されるものとは、直接競合するわけではない。もっとも、現行の38%余りの関税を、何と、18年もの長きに亘って、半減やら、15年も掛けて、減少させるというものであることに改めて、驚きを禁じ得ない。むろんすぐにやってしまえば、競合国産畜産家の保護の問題が生じるであろうが、これまでも含めて、そんなに長い期間、関税が課せられていたことにも、逆に驚いてしまう、この措置は、結局、アメリカ産の牛肉と競合することになるわけである。成る程、業界地図というものも、こうなると、もう、謎解きパズルのような複雑な様相を呈してくることになろうか?着々と水面下では、TPP交渉の複雑な駆け引きが、具体化しつつあり、最終的には、日米間でのとりわけ、いつもの日本がお得意とする、オバマ来日のお土産的な妥協案の下地が、見え隠れしてきそうである。それでも未だ、牛肉の関税が、20%台であることに改めて、驚かざるを得ない。セーフガード条項での調整がまだ、残っているとは云うものの、外交と同じく、したたかな国益の攻防が、現在進行形で行われていることに、眼を注いでおかなければならないであろう。こうなると、吉野家よりも、すき家に、追い風が吹くことになるのであろうか?長期的には、マックよりもモスが有利になるのであろうか?次は、アメリカが、どう出てくるかであろう。