小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

フランス人杜氏志願者と蔵元を訪れる:

 

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フランス人杜氏志願者と蔵元を訪れる:

 

何でも、小諸の茶房、読書の森によれば、滞在しているフランス人の青年ウーファーが、日本酒の勉強に、蔵元を見学したいとのことであった。上田の天然酵母使用のパン屋のルヴァンさんを通じて、お隣の岡崎酒造さんを紹介して貰って、訪問することにした。なかなか、この上田の城下町に残っている旧い街並みは、情緒と趣きがあって、しかも、古い建物の躯体を利用して、内部を見事に、パン屋やら、レストランへと改造して、いかにも、現代風な感じと、旧い趣きとが、見事にバランス良く、調和されているのも、宜しいではないか、それにしても、小さい頃から、父上が、画家であったせいなのかどうかは知らぬが、日本文化や、日本食にも馴染んでいて、おまけに、カラテも初段の腕前で、箸の使い方も、堂に入ったものである。日本酒が好きで、日本酒の作り方を蔵元で滞在しながら、学びたいというでは無いか?岡崎酒造さんの話では、京都の蔵元には、何でもハーバードでの外人の杜氏もいるとのことで、ここまで、日本文化が、浸透してきていることに、流石の私も、驚きましたネ。15年前に、結婚を機にして、実家に戻ったという杜氏でもある若女将に、案内してもらい、旧い酒樽を利用した茶室や、江戸時代から伝わる雛人形飾りや、麹室、タンク設備、古典的な昔風の袋を利用した絞り装置とか、色々、写真も含めてくまなく内部を見せて貰いながら、無事見学できました。勿論、試飲もショップで、彼氏が、各種の日本酒を味わい、土産に、利き酒のお猪口と日本酒を購入しました。何でも、住むところさえ、うまく、手配できれば、岡崎酒造さんでは、1月から2月に、寒仕込み作業を行うとかで、丸子の喜久盛酒造さんのところも、ご紹介頂き、併せて、来週又、立ち寄ることになりました。小さな蔵元でも、こうした海外の杜氏志望者自らが、自分の口で味わい、自分で、EUで、少量であっても、販売できるようになれば、実に、面白いビジネスというよりは、日本食文化の宣伝にも、和食の理解を含めて、面白い文化交流が出来る可能性が拡がると思いました。こんな夢のような話も、まんざら、絵空事ではなくて、現実味を帯びてくるかも知れませんネ。私は、ボランティアですから、こうした貿易や真0ケティングの橋渡しのお手伝いが、少しでも、出来れば、それで良いとも考えています。帰りには、信州蕎麦屋で、さらしな蕎麦と粗蕎麦との食べ較べを、天ぷらの由来も含めて、そして、江戸前鮨の歴史とファースト・フードの共通点を、更には、「日本人は、食べる前に、目で食べる」という文化論を説明し、花器・食器・箸置き・天ぷらの並べ方など、蕎麦茶と蕎麦湯も、薬味と本わさびも、堪能しました。そして、帰りには、東御東町の歌舞伎舞台の前を通り抜け、千曲ワインバレーの一角のワイナリーも訪れて、ワイン栽培研修生ともお話が出来、私にとっても、有意義な一日でした。