小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

日本シリーズに思う:

 

日本シリーズに思う:

 

毎年、日本シリーズのTV観戦をする時期になると、不思議と、子供の頃の、未だ、テレビが普及していなかった頃に、小学校の図書室に、放課後、土曜日だったであろうか、(まだ、デイ・ゲームで、ナイターではなかったような記憶がある)先生もうち揃って、観戦したことを想い起こす。あれは、確か、鉄腕、稲尾が、三原マジックを駆使した西鉄全盛の時代だったであろうか?野球の神様がいるのであれば、随分と、今年の日本シリーズは、粋な計らいをしたものである。被災地東北をこれ以上、元気づけることは、なかなか、ないであろう。あまり、元気を貰うとか、元気を与えるとかという言葉は好きでないが、まあ、今回くらいは、大目にみましょうか?雑草魂と金権エリート野球の戦いとでも、云った構図に、流石の「野球の神様」も、見かねてしまったのでしょうか?打倒巨人を人生の生きがいとする星野に対しても、この辺で、溜飲を下げさせてやるかとでも思ったのでしょうか?或いは、アメリカに行ってしまうであろう田中に対して、胴上げ投手の栄光を最期に、与えてやろうかとでも思ったのでしょうか?更には、巨人に対しては、指揮官、原に対して、まだまだ、エリート一流が揃っていても、指揮官としては、修行が足りないゾとでも、思ったのでしょうか?何はともあれ、シリーズ男ならぬ、逆シリーズ男に、なってしまった阿部捕手は、何とも、気の毒としか云いようがありませんね。日本シリーズは、よく、捕手の闘いだと云われていますが、まさに、嶋と阿部の闘いでもあったかも知れません。或いは、野村と長島の世代を超えた代理戦争だったかも知れません。楽天スタッフによるIT分析・情報・データ収集能力が、野村以来、優ったからなのでしょうか?それにしても、名だたる解説者が、自分の身になぞらえて云っているように、前日160球も投げきり、完投し、しかも、今季、初黒星で、敗戦投手になってしまった田中が、再び、最終回に、2死一発を浴びれば同点という緊迫した場面で、三振に打ち取る精神力というか、もう、こうなると、あの神様・仏様・稲尾様を、凌駕するような何かに憑かれたようなただならぬものを、気迫とか、精神力とかと言うような代物では言い尽くせない野球の神様が、何かを伝えたいとおもうようなものを、感じずにはいられないと思いました。これは、もう、サッカーや、他のスポーツでは、どうしても、感じられない野球の面白さ以外の何ものでもない気がしてなりません。川上・長島・王といった子供の頃の巨人ファンであった人間も、今更ながら、金権エリート体質化した巨大な既得権益化したエスタブリッシュメントの渡辺に、対して、三木谷の並々ならぬ挑戦状を叩きつけたかのように、思うのは、少々、穿った見方でしょうか?上原は、異国の地で、この件をどう見ていたのでしょうか?楽天の若い選手には、この緊張感と勝負の紙一重は、何よりの今後の糧になることでしょう。日本シリーズも終わり、いよいよ、今年も、残り少なくなってきました。