小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

何故、鶴岡市に、先端科学の拠点が、出来上がったのだろうか?:

 

何故、鶴岡市に、先端科学の拠点が、出来上がったのだろうか?:

 

TBSの「夢の扉+」で取り上げられていた「メタボロール解析」(メタボリックではない)という先端生命科学の拠点は、何故、山形県、鶴岡市に、確立されたのであろうか?そう言えば、最近でも、蜘蛛の糸の研究から、人工で蜘蛛の糸を開発して、繊維までに仕立て上げたというニュースを聞いたことを想い起こすが、、、、、、。唾液や血液などの細胞の代謝物が、数百種類も一度に、解析できる装置を開発し、膵臓癌や乳がんや口腔癌、果ては、鬱病まで、等の発見に、多いに、期待が持てることが、今や実証されているそうである。NASAとの共同開発や、農業分野への応用、米やだだ豆、酒などへの技術の応用など、生命科学だけでなく、幅広い分野・産業への応用も期待されるに至っている。更には、地元の高校生を助手や研究生として、この地方サイエンス都市に、学びの場を提供しつつ、人材の教育にまで、着手していることは、素晴らしいことである。ましてや、高校生バイオ・サミットなる、もう一つの高校生甲子園の開催で、全国からバイオ・サイエンスを将来担うであろう次世代の人材育成を図っていると。一体、どのようにしたら、こうした具体的な成功例、組織・運動例が、一地方都市の中で、実現可能になったのであろうか?これは、慶応大学先端生命科学研究所の富田勝教授等を中心とした集団の功績に寄るところが大きいとは云うものの、どのようにしたら、一地方都市が、シリコンバレーのような夢のような最先端サイエンス都市に、変貌しうるのであろうか?何が、その条件であり、又、他の都市には、一体、何が欠如しているのであろうか?どうしたら、このような成功事例が、達成出来るのであろうか?ヒト・モノ・カネ・情報、個人の熱意、官の戦略的な支援・援助なのか?、否、それだけではないのか?夢は、確かに、持たなければ、実現はないであろうが、ただ、有していても、確かに、実現されるとは限らない。一長州藩の萩という地方都市から、幾多の志士を生み出したように、山形県鶴岡という一地方都市の実験と成功例は、今後の日本の成長戦略のモデルにもなり得る可能性がありそうな予感がしてならない。とりわけ、将来の人材育成は、今後、具体的に、どのように展開されて、将来、どのような形に結実してゆくのか、楽しみである。それでも、ここまで来るのに、13年の歳月を要したらしい。今や、「一軍は、東京で研究し、二軍は、鶴岡に」という言葉が、逆転する日も、間近ではないだろうか?否、既に、そんなことを云々する暇もないかも知れないくらいに、事態はどんどん前に進んでいるのかも知れない。

 

失われた20年の中でも、こういう地道な研究と運動が、行われていたことに、感動してしまう。まだまだ、日本には、十分、世界に誇れる知的好奇心に充ち満ちた人々がいることに、改めて、気付かされる。

 

 

 

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