小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

「ジパングの海」に考える:

 

ジパングの海」に考える:

 

マルコポーロの時代には、日本は、金・銀・銅の産出鉱山が全盛期で、ジパングと呼ばれたようであるが、今日、資源小国から、一躍、資源大国へと変貌するきっかけになる可能性が、どうやら、あるようでもある。その昔、日本の漁業は、200海里の海域設定の時に、遠洋漁業が駄目になるとかで、散々、揉めた記憶が未だに、残っている。今日、衆目の一致するところは、もはや、海洋利権でも、獲る漁業や作る漁業ではなくして、「海洋資源」というキーワードになっているようである。何も、今更ながら、中国による尖閣諸島での領土(海洋資源)の主張だけではなく、これは、もっと、広い意味での海洋利権として、注目されている。このNHK特集が指摘しているように、今や、日本近海、とりわけ、沖縄トラフ9カ所)、伊豆・小笠原トラフ(12カ所)に、眠っている推定、数十兆円にも及ぶ宝の山のような資源埋蔵金属が、その熱水鉱床と呼ばれる「コバルト・リッチ・クラスト」、金・銀・銅、コバルト、ニッケル、アンチモンのレア・メタル等の商業ベースでの開発が、日・中・韓・ロシア等の国々で、熾烈を極めつつあると、、、、、。メタン・ハイドレードにも注目が浴びているが、こちらは、既に、もっと、すごいことになりつつあるようである。とりわけ、ジャマイカにある国際海洋機構なる組織では、日本領海内とは別にして、所謂、公海上でのこうした熱水鉱床付近の海底資源の探査・開発に、既に、日・中二国に開発の許認可が与えられていると、、、、、、。成る程、まんざら、4大陸プレートがぶつかり合う島国である日本は、地震や津波災害だけでなくて、こうしたひょっとすると、宝の山が、年間2cm程度の距離を縮めながら、1500km彼方から、はるばるあちらからやってきてくれるのかも知れない。そう考えると、大陸棚の延長線上で、自国の利権を主張するどこかの似而非大国の理論も、海洋覇権の主張も分からぬことはない。むしろ、だからこそ、ある時点から、そういうことを主張し始めているのであるのか!ということが容易に了解されうる。こうなると成長戦略も、IPS細胞・先端医療やロボット工学、宇宙航空工学だけではなしに、海洋資源探査・開発にも、名乗りを上げて、積極的な国際的なルール作りでの主導権を握ってゆかなければ、またぞろ、中国海軍の太平洋進出だけでなくて、今度は、ある日突然、南鳥島沖で、中国海洋監視船団が、群れをなして、徘徊するとは限らないのではないだろうか?改めて、日本という国は、「海洋国家」であることを、再認識させられる。千年に1度の為の地震計のデータ観測も重要ではあるが、ついでにでも行っては何であるが、海洋探査という分野でも、一緒に、合同で、トラフ沿いに、海底火山地図やら、観測データの共有が出来ないものなのであろうか?それにしても、すさまじい国家間での熾烈な競争が、現在進行中であることを知って驚くとともに、国家戦略の策定は、重要な課題に変わりはないことを再認識させられる 漁業だけでなくて、海底資源、とりわけ、「海洋利権」の確保とは、どのようにしたら、物理的に図られるのであろうか?日中海底油田の共同開発の話も、今では、どこかに、吹っ飛んで消えてしまったようでもあるし、、、、、、、。