小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

村田諒太というプロ・ボクサーの誕生:

 

村田諒太というプロ・ボクサーの誕生:

 

相撲などと云うものは、アマチュアから、ある程度の実績を積むと、プロ入り後にもそれ程の違和感もなく、その延長線上で、活躍できそうであるが、どうやら、ボクシングの場合には、そうはいかないようである。ロンドン・オリンピックでの金メダルを取るまでは、この村田諒太なるボクサーの名前をどれ程の人が、或いは、プロのスポーツ・ライターですらも含めれば、知っていたのであろうか?更に云えば、その潜在的な実力を正当に評価していたのであろうか?モハメド・アリ等の超一流のボクサーを売り出した伝説のプロモーターのボブ・アラム氏をして、何故、米国でのプロモートを決断させたのであろうか?サラス・テクニカル・トレーナーによれば、60日間の短い期間で、アマチュアから、プロ・ボクサーへと身体も心も改造し、数々のプロゴルファーや世界チャンピオンの身体と栄養と事故防止も含めた肉体改造を担当する山本フィジカル・トレーナーや、スパーリング・パートナーも含めた総合的なプロジェクト・チームは、まるで、一つの商品を企画・立案・生産・マーケティング販売するが如き様相である。腕の振り出し、パンチの打ち抜き方、足の運びの矯正、ステップの運び方、等、まるで、巨人の星ばりの「肉体矯正ギブス」ではないが、アマチュアの時代のテクニカル上の欠点の改造、フィジカルの肉体改造と独自のこれまでの自前トレーニング方法とは全く異次元のトレーニングを文化と習慣の異なる異国の地で、家族と離れて孤独に、練習に励む「駆け出しのプロボクサーの誕生」である。名伯楽のトレーナーを持ってして、言わしめるその「魂の炎」と「努力」は、やがて、一戦一戦を経た上で、その拳で、天賦の才能を世界水準にまで、開化させるようになることを、期待したいものである。これまでも、高校でのボクシングとの出逢いや、アマチュア時代からの「良き指導者」に恵まれてきたが、今度は、どのような「一つの商品」として、プロの世界で完成されて行くのだろうか、おおいに、楽しみである。もともと、ボクサーという者は、ハングリー精神の貧困から、這い上がるような狂犬の心のようなものが必要不可欠のように云われているが、こうしたプロジェクトXのような「国際的なチーム・ワーク」で、1人のボクサーが、デビューすることはファンとしては、心待ちである。それにしても、相撲と較べれば、一つのビジネスとして、ボクシングは、既に、完成されているが、相撲も、もっと、科学的なトレーニング方法で、力士を生み出すような手法が、とれないものなのであろうか?何とも、古典的な手法による師弟関係とかでなく、外部のトレーナーとか、怪我予防のフィジカル・トレーナー制度の養成とか、国際的な企業が資金を出す制度とか、廃業後用のちゃんこ番でなくて、科学的なトレーニング手法が、望まれるところであるが、やはり、旧態依然たる組織では、柔道も含めて、何ともし難いか?期待する方が無理かも知れない?ラスベガスのプロモーターにでも、コンサルになってもらって、マーケティングしてもらえないものだろうか?そんな発想の転換があっても宜しいのではないかとも思われる。如何でしょうか?一プロレス・ファン、ボクシング・ファンならずとも、そんなことまで、考えてしまいました。