小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬と一緒に、様々な分野で社会戯評する。

田嶋 健、「大津絵っぽい木版画展」を覗く:

 

田嶋 健、「大津絵っぽい木版画展」を覗く:

 

先月、銀座の77ギャラリー開催時には、うっかり、閉館日に、行ってしまったので、観れなかったが、旧軽井沢ロータリー前の酢重ギャラリー2階で、開催されていると告知されたので、久しぶりに、旧軽井沢銀座の散策も兼ねて、覗いてみることにした。大津絵は、芭蕉の俳句にも詠われていたり、キリシタン弾圧の隠れ蓑に使用されたとか、諸説色々であるが、その宗教画風から、やがて、風刺や教訓的な色彩が強くなり、転じて、魔除け・雷除けや子供の夜泣き防止などの護符的な要素が、強くなってきたとも謂われている。本物を観たことがないので、何とも、評論は出来兼ねるものの、タジケンさんによるそれは、現代風に、一寸、色使いや、テーマの素材や、構図が、アレンジされていて、版画、とりわけ、凸版として、なかなか、独特な雰囲気が出ていて、面白い趣向である。確かに、その点では、「大津絵っぽい」というのが、当たっていよう。何でも、大根おろしの摺りおろしを、摺り金の上に、残った大根が、まるで、山のような様相を呈し、しかも、摺り金が、サーベルのような感じにすら見えるとは、作者の繊細な心持ちを表しているようで、実に面白い。題名だけでなくて、作者の心意気を、もう少し、詳しくコメントして戴ければ、もっと、観賞する幅が拡がったのではないかとも思われた。何せ、こちとらは、素人なので、説明されないと、残念ながら、なかなか、作者の意図が理解出来ないものである。それにしても、版画家一筋とは、大したものである。彫刻刀一本に、全精神と神経を集中しつつ、頭の中に、描き出した抽象性を、具現して行くのであるから、、、、、、。机の片隅に、惰眠を貪らざるを得ないでいる我が家の彫刻刀にも、多少は、年に一度でも良いから、活躍出来る機会と場を与えてあげなければ、いけないのではないだろうかと、反省しきりである。表札だけではなくて、何か、山の風景でも、彫ってみようかと、素人ながらも、触発されるのが、何とも、情けなく、心許ない限りではある。久しぶりの旧軽銀座散策は、交通渋滞で、行きはよいよい、帰りは、こわいでした。

 

 

 

酢重ギャラリー(旧軽ロータリー前)2階で8月25日迄、開催中です。是非、ご覧下さい。

 

http://www.suju-masayuki.com/shop/gallery.php