小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

梢を渡る風の音を聴く:

 

久しぶりのお陽様のお出ましである。そこで、デッキ・チェァーをベランダに持ち出して、木陰で、空を流れる白い雲を目で追いながら、梢を渡る風の音に、耳を傾けることにしてみた。もう、読書も老眼鏡を掛けなければ、読めないので、目が疲れて仕方が無い。小諸の家は、北側が、浅間山側を背に、赤松林の山というか、御牧ヶ原大地の北の外れで、対して、南側は、道路側で、やや、谷川となっているせいか、冬場でも、浅間おろしの北風は、うまい具合に、遮られ、夏には、谷の下の方から、谷風が、吹き上げられて、梢をざわざわ、ごうごうと大きな音を立てながら、吹き渡ってくる。今年は、どういう訳か、肌寒くて、半ズボン・半袖では、少々、寒くすら感じてならない。それにしても、存外、風の音は、大きなものである。大きくなったドングリの木を揺らしながら、更に大きな太い赤松の大木すら、その枝先をゆさゆさと揺るがす。その度に、又、大きな音で、ざわざわ、ざわざわ、ごうごうと、枝や葉っぱが摺り合わさる音がする。屋外アートで、木枝に吊した薄い貝殻細工の風鈴が、チャリン・チャリンと時折、聞こえてくる。時々、陽が出る度に、春ゼミの合唱と小鳥達のさえずりが、ピピピ、ズビズビ、ピヨピヨと赤松や広葉樹の間を通して聞こえてくる。少し昔だったら、我が愛犬も一緒に、ベランダで、のんびりと過ごしたものを、、、、、、と思うと、又、目頭が熱くなってきてしまう。温泉で、少々、湯疲れした身体には、束の間の梅雨空の下での何とも言えない至福の贅沢な一時である。