小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

4人部屋の風景

術後5日目(リハビリ4日目)
もう7年前になるが、痔核の除去手術の時に、嫌と言うほど、「食べること」と「出すこと」は、一つに完結しているのだと言うことを思い知らされた。従って、手術前日までに、排便が完了し、下剤も、お陰で、よく効いて、手術前には、腸は、完全に空っぽになった。しかしながら、術後は、かなり、熱が出たことも有り、今朝まで、時間が掛かった。最終的には、浣腸が、回避された形である。熱も、どうやら、やっと、平熱に下がったので、一安心である。体重移動を中心に、脚の送りと、蹴り出し方、爪先と踵に、注意して、歩行訓練である。ロボット工学などは、こうして、動きの科学的な解析で、成り立っているのであろう。人間工学も、同じような物なのだろうか?生活の中で、排泄の大切さや歩くこと、立つこと、座ることが、どれ程、大事だったのかと改めて、考えさせられる。
昨日偶然、プロレスラーの天龍源一郎が、同じ階の廊下で、遭遇したが、今日、偶然に、隣のリハビリ・ベッドで、娘さんと話をしていたので、エールを送っておいた。膝の障害のようである。一般人でも、大変なので、見せる商売のレスラーでは、どれ程、それが、大変かは想像に難くない。自分のこともさることながら、頑張って、早くリングへ、復帰して貰いたい。今日の最終課程は、杖を使って歩く方法である。歩行器は楽だが、杖は、未だ、ぎこちない。これからだ。


=4人部屋の人間模様
何とはなしに、カーテン越しに、漏れ聞こえてきてしまうことを考えると、やはり、年寄りになると、我が儘なのか、人間性が出る物であると思う。私など、戦後間もなく生まれた患者などは、洟垂れ小僧である。モンスター・ペーシャントは、ますます、磨きが掛かり、看護師達も、既に、「取り扱い、要注意」であることは、スタッフに情報共有されているようである。みんな、80代後半や70代後半なので、我が儘も仕方ないところか?血糖値を測ろうとする看護師に、糖尿病の元社長さんは、「わしゃ、眠いんじゃ!」とだだをこね始める始末である。様々な人生経験を持つ諸先輩も、病床の上では、「ひとりの人間」である。たまたま、お喋りをしたお向かいのご老人は、小諸の家の近くの出身で、お兄さんと二人で、朝鮮人参や大和芋を手広く栽培していたと、奥様も上田出身で、何とも、奇遇なことである。人生の縮図とでも言おうか、4人部屋の病室模様は、なかなか、興味がつかない。医師に感謝、看護師に感謝、介護保護士に、感謝、理学療法士に、配膳・下膳掛かりに、冶金のスタッフも、皆に、感謝である。今朝は、平熱に戻り、筋肉の脚の張りも、休養で、一休みか?入院から、12日が、過ぎた。