小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

茶房 読書の森、アンデスのおもちゃ箱展を覗く

茶房 読書の森、アンデスのおもちゃ箱展を覗く
重い病に罹っているにも関わらず、作者は、明るいタッチと、フォールローの感覚を醸し出しながら、描いたり、作ったりした作品である。最初は、何かと思ったが、恐らく、トイレット・ペーパーの芯であろうかとおもわれる画材にも、絵を描いて、さりげなく、テーブルの上に、作品が、並べられていた。昔、メキシコや、遠く、チリの南の端の南極にまで、近い所まで、出張で行き、マリアッチの軽快な音楽やギターの弾き語りとともに、唄い、飲み、食べ、人生を、アスタ・マニャーナと楽観的に、エンジョイしていく、アンデスの人達の人生観も、今となっては、この作品を通して、懐かしく、感じられる。文字の筆記体までも、又、何とはなしに、暖かい感じがする。週末には、田植えと重なってしまうので、音楽が、一緒に、愉しめないのが、残念であるが、そんな愉しそうな音楽までも、聞こえてきそうなそんな作品展である。

ホノルル美術館所蔵「北斎展」後期を覗く
例によって、足許が、不如意なので、所用のついでに、ぐるりと見てきた。これまで、北斎の原画を観るのは初めてである。何とも、カラフルで、構図が、斬新で、これが、本当に、天保年間に、描かれたものなのであろうかと、眼を疑うし、遠く、欧州の印象派の画家達に、影響を及ぼした構図であることに、ひとしきり、驚きの感慨を持つ。若冲にしても、北斎にしても、これだけの素晴らしい技法を当時の日本人が、持っていたという事実だけでも、多いに、誇りを持って良い。むろん、作品の大半が、海外に、流出(?)したとしても、逆に、作品の評価が高まり、芸術を愛する外国人の手で、保護されたと思えば、別に、そう目くじらを立てることもなかろう。富嶽三十六景、東海道五十三次、諸国名橋奇覧、百人一首、詩歌写真鏡、諸国瀧廻り、琉球八景、錦絵、浮絵、北斎漫画、幾ら数多くの転居をしたとしても、見ることのない風景を、実際に、その想像力で、実際に、観た人間が描いた以上の出来映えで、描くことは、容易なことではなかろう。今なら、私のような素人でも、デジカメに、その風景写真を切り取り、修正加工して、これを水彩画や、スケッチに、描くことも、決して難しいことではないが、、、、、、。次に、ハワイに、行くときには、是非、現地で、ゆっくりと、鑑賞してみたいものである。そう言えば、小布施にも、北斎にまつわる天井画が、あったことを思い出した。妖怪画なども手掛けたこの画家は、なかなか、人物像と人生も、ユニークであるが、この展示からは、ひかりの部分だけで、陰の部分は、むろん、観られないが、、、、、。茶室の展示も悪くない。前期の展示も、観ておけば良かったと、今では、後悔している。