小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

版画5人展を覗く

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都会で、便利だと思うことに、展覧会などが、選り取り見取りで、観られることがある。東山魁夷平山郁夫加山又造片岡球子小倉遊亀の五人の版画展が、丸善の東京本店であったので、東京駅に出たついでに、覗いてみた。最近では、都会のあちこちが、都市の再開発で、一寸、行かないと、驚くほど、変貌を遂げていて、嘗ては、毎日通った通りも今では、全く、趣を異にして、別の顔を見せていて、戸惑ってしまう程である。ましてや、新しいビルの名前が、カタカナ表示になっていようモノなら、どうも、勝手が違ってしまう。絵画と違って、版画には、いろんな種類があるのは、分かっているが、せいぜい、素人の私にとっては、木版画とか、銅版画、リトグラフシルクスクリーン、エッチング程度止まりだろうか、名だたる画家達の絵画も良いが、又、それらの版画も、なかなか、趣があって、とても興味深いものがある。小さな額のものから、大きなものまで、色彩の鮮やかなものから、墨絵を思わせる幽玄なものまで、各画家の個性と独自性が、その画風に、遺憾なく発揮された作品が居並ぶ小さな狭い空間であった。残念ながら、そこは、コマーシャリズムの原則が、貫徹していて、小さな数字の表記とともに、言葉巧みな小判鮫の如きしたたかな女性販売員が、ぴったりと、寄り添うかのように、貼り付いて、説明とも、セールスともつかぬ微妙なタッチで、抜け目なく、サポート(?)していた。何をサポートするのか、わからないではないが、成る程、折角、版画鑑賞を楽しんでいる空間を、ぶち壊しにかかるような雰囲気でもある。無料展示会だから仕方ないが、もっとも、無料即売会とは、明示はされていなかったが、、、、、。何とも、残念である。加山又造の夜桜、平山郁夫長谷寺の春、片岡球子の牡丹咲く富士、東山魁夷の森若葉、雪の石庭、小倉遊亀の咲きこぼれる等、併設で、中川一政熊谷守一梅原龍三郎千住博、中島千波等の作品も、展示されていた。なかなか、狭い空間ではあったが、見応えのある展示作品であったが、若干、興ざめの感がなきにしもあらずであったのは、戴けないか、、、、。小さな紅い○が、販売済みの印に、いくつかの作品に、ついていた。