小諸 布引便り Luckyの日記

信州の大自然に囲まれて、老犬介護が終わり、再び、様々な分野で社会戯評する。

SUMOU海を渡る:欧州大陸相撲選手権を観る

SUMOU海を渡る:欧州大陸相撲選手権を観る

 

巨人・大鵬・卵焼きの世代は、大鵬が、白系ロシア人の血を曳いていることは、広く知られていることであるが、それが、ウクライナ人であることを初めて、このEテレの番組で知った。ロシアも、ウクライナも、ハンガリーや、アゼルバイジャンも、皆、欧州では、欧州大陸相撲選手権大会が、開催されているように、どういう訳か、人気があるという。しかも、レスリングや柔道の選手達が、その担い手達であると、、、、、。空手や、柔道は、既に、カラテやJUDOという言葉でも分かるように、国際的な拡がりの歴史が古いが、相撲は、この番組を視る限りでは、まだまだ、その指導システムや、総合的な援助組織が、不十分であるように感じられる。それは、まるで、相撲協会が、旧態依然として、国際化に十分取り組んでいない証拠にもなる。せいぜいが、海外興業お披露目程度で、お茶を濁す程度でしかない。既に、ハワイ力士や、トンガの力士達、或いは、モンゴル、果ては、バルト諸国や、欧州出身の力士が、活躍しているにも関わらず、積極的に、海外へのSUMOUの普及を、意図的に、「一国相撲純粋主義」に固執する余り、躊躇ってきたにも関わらず、他方、現実的には、海外力士の跋扈無くしては、現状を支えきれないことを、追認せざるを得ないという事実が物語っている。蹲踞や、仕切りや礼の意味も、分からずに、土俵の神様との対話もなくて、神技を、只単に、格闘技の延長線上や、相手への敬意の心を忘れたスポーツに成り下がってしまうのは、何とも、情けないことである。相撲協会は、内部組織の改革と同時に、文部科学省とも協力して、もっと、国技の相撲を、海外に、正しく、普及させ、テレビや、広く、ネット放映をすべきではないだろうか?もっと、積極的に、現地での日本人指導者や、現地指導者、インストラクターやコーチの組織的な養成を、行うべきであるし、実際、現地の彼らは、そうした組織的科学的な援助の手を真摯に待ち望んでいることが、映像からも窺える。知らぬは、日本人だけで、「純粋一国相撲主義」は、もはや、世界には通用しないであろう。それこそ、土俵のもっと合理的な作り方、レスリングのグラウンドを、相撲の練習場に変更できるようなキットを、援助するとか、手引き書を各国語に翻訳するとか、インターネットにアクセスすれば、誰でも、必要な知識(相撲の歴史や技の解説、科学的なトレーニング方法について)が入手出来るとか、一朝一夕には出来ないであろうが、熱心なサーシャのような力士志望の若者にも、挑戦の機会が与えられるように、海外普及に、組織的に、努力してもらいたいものである。それは、同じように、相撲協会だけではなくて、日本人自身に対しても、問題提起しているように思えてならないが、、、、、、、、、。